安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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2023-01-01から1年間の記事一覧

風邪の正しい対処法は、対症療法ではなく、生活習慣の改善

私たちは、風邪をひいたときに、この身体のこわばりが、風邪によって解消されるのを待たずに、対症療法で症状を弱めてしまうことばかりを考えてしまう。 なので、こわばりが身体にいつまでも残り、それを治すために、また風邪をひくようです。 対症療法で症…

心處其道、九竅循理。春秋時代から伝わる心術の歴史 第4回

こんにちは、暖淡堂です。 中国の古典「管子四篇」の「心術」を紹介しています。はるか昔の人が書いた文章を読みながら、時代を超えて語りかける声に耳を澄ましてみましょう。 心處其道、九竅循理。 この漢字八文字を少しずつ読んでみたいと思います。 心處…

「忘れかけていたラブ・ソング」 堀内孝雄 優しさの溢れる歌詞とギターアレンジの妙

こんにちは、暖淡堂です。 寒くなってきました。 心温まる曲を聴きたいものです。 で、思い出したのが「忘れかけていたラブ・ソング」 ギターアレンジが最高です。 石川鷹彦さんです。 これの練習、しましたね。 今でも、ギターを手にすると必ず弾いています…

幼稚園に連れて行かれた時のこと、運動会への参加 【沙河18】

幼稚園になかなか通えないことに対し、両親、祖父母と幼稚園の先生方との間で時々は相談されていたのでしょう。 幼稚園行事に関するお知らせは家に届いていたようです。 ある日の朝、母は僕に、いつもよりちょっとだけいい服を着せました。 状況に戸惑う僕を…

朝、起きるのが辛い それでも起きてルーチンをこなす 2023年11月30日のこと

今日やったこと いつもの時間に起床。 朝5時から6時20分までルーチンの作業。 6時20分過ぎに一度布団の中に戻る。 マインドフルネス風の瞑想。 6時40分に再度起床。 本日はテレワーク。 空き時間にFP2の勉強。 夕方、ちょっとだけゲーム。 夕食の前後にテレ…

【現代詩】「風と雪」 季節の間に雑に積もるものたちのイメージ 現代詩の試み

風と雪 足元を駆け抜ける子犬を追って ただズルいだけの気配が 落ち葉をめくる その冷たさがとても雑だ 匂いだけで降っていた雲のカケラが 首筋を撫でながら なぜか笑う 透き通ったアマい声で 季節の変わり目に 騙されるとしたら 重さのないものだけが この…

【臨済録を読む】示衆(2)「今日多般用處、欠少什麼。」(今日さまざまな現象として目に見えることには、なにも欠けたものなどいないのだ) ないもの探しの無意味さについて 原文と現代語訳

こんにちは、暖淡堂です。 「臨済録」の示衆から。 臨済の下に集まって教えを乞う僧たちは、きまって、今自分が持っていないものを求めています。 自分が理解できていないもの、知らないもの、所有していないもの。 そんなものが、禅を修行することで得られ…

「契りおきし させもが露を 命にて」 藤原基俊 子の出世を気にかけた親の心情

百人一首第75番目の歌の作者は藤原基俊ふじわらのもととしです。 百人一首の選者藤原定家の父、藤原俊成の和歌の師でもありました。 今回は藤原基俊について紹介します。 藤原基俊とは 生年が1060年、没年は1142年で、平安時代後期の人。 権勢の中心にいた藤…

【現代詩】「鞄」 手放せたもののイメージ 現代詩の試み

鞄 不意に 足が重くなり 乗り込むつもりの 電車に乗り遅れてしまう プラットフォームで 次の電車を待っていると もう電車は来ないとアナウンスがある あきらめて 立ち去ろうとすると 僕の鞄を持った男が 急ぎ足で階段を上っている 声をかけようとしたが なぜ…

いつも歌っていた 豊沼-砂川(三十)

中学三年の時の学校祭では、演劇の他に、クラスメート二人を誘って、弾き語りをやった。当時大好きだったアリスの曲を三曲ほど演奏した。緊張したがとても楽しかった。ギターはその頃から今までずっと引き続けている。あまりうまくはならないが。ステージに…

平均的な人など存在しない 「平均値」を使ったイメージには気をつけたい

こんにちは、暖淡堂です。 平均値というのは便利な考え方だと思います。 たくさんあるものを「大体の基準」で判断するときには平均値が役に立ちます。 一方で、その平均値はなにかの判断に使っていいものだろうか、と思ったりします。 今回は、その辺りの話…

2010年7月上旬 日本との行き来が増えてきた頃 娘の様子を気にかけていた【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

2010年火災後のバンコクセントラル 2010年7月頃のこと。 シラチャの日本人学校への通学に、娘は慣れ始めていた。 同じサービスアパートに暮らしている同級生とも仲良くなっていた。 外に出ないでも、お互いの家を行き来できるので、学校から帰ったらいつも一…

「煙草のけむり」 谷村新司 大人の男の照れ隠し

こんにちは、暖淡堂です。 昔のアルバムを聴き返しています。 谷村新司さん、20歳代後半から30歳代にかけてのアルバムに、名曲が多いです。 同じ年齢だった頃の自分は、比べるととても子供だった気がしますね。 会社の仕事に対して不満ばかり抱いていて。 結…

【現代詩】「雪の処方箋」 暗い空から剥がれ落ちる白い雪のかけらのイメージ 現代詩の試み

雪の処方箋 雪を処方 いたしましょう 雲から剥がれた 淡雪を 月のきれいな 静かな夜に 一粒目尻に 置くのです その冷たさが 盛り上がり 温もりになって 流れたら 明日の朝に 目覚めるための 静かな夢を 見てるでしょう ***** 今回の詩は、以下の詩集の…

幼稚園に通っていなかったこと、子供の頃の過ごし方 【沙河17】

市街部から離れたところに住んでいたので、幼稚園に通うのが簡単ではありませんでした。 両親は働いていて、決まった時間に送り迎えするのは難しい状況。 祖母も毎日送り迎えすることはできません。 また、子供の頃の僕は、同年代の友人を作るのが得意ではあ…

「百器徒然袋 雨」 京極夏彦 仁王立ちする探偵 笑う陰陽師

こんにちは、暖淡堂です。 極私的京極祭、秘めやかに絶賛開催中です。 季節がいくつも変わりましたが、同じ熱量を持って継続しています。 今年は思いついて京極祭を続けていますが、その影響で、例年恒例の「あれ」を忘れていました。 それは「太宰治の『津…

「シニア社員」としての雇用延長希望調査の対象になりました 「シニア社員」に期待されていること

こんにちは、暖淡堂です。 現在勤めている会社は60歳定年。 60歳から65歳までは、本人が希望した場合、再雇用で「シニア社員」として働き続けることができます。 で、「来年度に定年を迎える社員」を対象にした再雇用希望調査が始まりました。 ついに来たか…

「うかりける 人を初瀬の 山おろしよ」 源俊頼朝臣 神仏に祈った恋のゆくえ

百人一首第74番目の歌の作者は源俊頼朝臣みなもとのとしよりあそんです。 歌人、楽人として活躍し、白河院政期には勅撰集の選者となりました。 今回は源俊頼朝臣について紹介します。 源俊頼朝臣とは 生年が1055年、没年は1129年。 宇多源氏に連なる一人です…

【現代詩】「街の表皮」 層状の風景と層間を満たす液状の現実のイメージ 現代詩の試み

街の表皮 机の表面の奇妙な凹凸を指でなぞると プクリ、と水泡状に膨らみ 指で押されて、 移動する それをさらに押し続け 机の端まで追い込んだ後 そのまま床に落とす と、それはゼリー状の塊になって 床でペチャリと音を立てる 私はもう、浮遊する眼球にな…

中学の学校祭のこと 豊沼-砂川(二十九)

毎年秋に、学校祭があった。演劇や合唱の発表をクラスごとに行った。また父母も参加し、軽食を出す店を開いたり、バザーを行ったりした。中学三年生の時の演劇をよく覚えている。友人と二人で、いつの間にか演出をする担当になっていて、クラスメートの演技…

「街路樹は知っていた」 アリス 大人の季節の入り口

こんにちは、暖淡堂です。 アリスⅥを聴き直していて、なかなか次に進めません。 「街路樹は知っていた」という曲。 中学生の頃に初めて聴きました。 「冬の稲妻」のB面だったかな。 最初に聴いて、とても好きになりました。 曲はシンプルですね。 堀内さんと…

お正月準備でたくさんの鰊、鰯を買っていたこと 昭和の北海道砂川での暮らし 【沙河16】

祖母は冬が来る前に、決まってしている作業がありました。 漬物を漬けたり、鰊や鰯を大量にさばいたり。 雪が降りそうになると、ジャガイモなどを土に半分埋まるようにして、その上に稲藁を被せたりしてもいましたね。 猫が祖母にすり寄り続ける時季でもあり…

【現代詩】「駅までのわずかな距離を…」 鉄道という消化器のイメージ 現代詩の試み

駅までのわずかな距離を… 駅までのわずかな距離を 歩ききることができない朝 僕を押しのけ 追い越していった人たちの顔が 今、僕を置き去りにした電車の窓を 稠密に埋めている 埃っぽい灰色の街に立ち尽くす僕は もし僕のこの身体を動かしてくれるのであれば…

一つのことが終わりかけているとき、新しいなにかはもう始まっている

こんにちは、暖淡堂です。 これまで生きてきて、何度か「人生の節目」だな、と感じたことがありました。 進学、就職、転勤、結婚、それに子供の進学、など。 これからもう少ししたら、定年、還暦がきます。 それも節目ですね。 そんなとき、いつも感じていた…

「歩きスマホをしている人とぶつかって相手が怪我をしたら、責任はどちらにある?」 吟遊詩人Bardはこう言った

僕は電車通勤をして、新宿駅をよく利用しているのですが、スマホを見ながら歩いたり、電車の乗り降りをしている人が多いなと思います。 で、スマホを見ながら「私は周囲のことには関心をもっていません」、または「周囲を見ていないのだから、ぶつからないよ…

建武の新政に失敗した後醍醐天皇が吉野に逃れたあと、足利尊氏が北朝で即位させた天皇は? 北方謙三「道誉なり」を読む

こんにちは、暖淡堂です。 歴史に関心があって、色々と歴史書などを読んでいても、鎌倉幕府体制の終了から建武の新政、南北朝にかけての時代はわかりにくいですよね。 後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成の他、登場する人物も非常に多い。 後醍醐天皇は南朝なの…

「疲れるだけのリーダー」 こんな人にはついていけない

こんにちは、暖淡堂です。 僕が考える、ついていくと疲れるだけのリーダーは次のような人ですね。 対立をあおり 強い方の意見だけを聞く人 敵味方で 人を区別する人 最後は自分一人が勝ち残ればいいと思っている人 典型が、前のアメリカの大統領のような人で…

「高砂の 尾の上の桜 咲きにけり」 前中納言匡房 高砂の遠景、外山の近景

百人一首第73番目の歌の作者は前中納言匡房さきのちゅうなごんまさふさです。 後三条天皇、白河天皇ら諸天皇に使えました。 漢学者としては当代随一と言われました。 今回は前中納言匡房について紹介します。 前中納言(大江)匡房とは 生年が1041年、没年は…

用務員さんの飼っていた犬との小さな攻防のこと 豊沼-砂川(二十八)

中学校の校舎は鉄筋コンクリート製だった。小学校と同じく、生徒が増え続けている時期に建てられたもので、僕が通っていた頃にはたくさんの教室が使われていなかった。廊下の端には、造りかけで放置されたように鉄筋が突き出したままだった。 その頃、校舎の…

暖淡堂ブログファミリーの最近の投稿から

こんにちは、暖淡堂です。 雑居ブログのカテゴリーを独立させたり、過去に立ち上げたブログサイトを維持したりで、結構たくさんブログを書き続けています。 暖淡堂ブログファミリーと呼んでもいいくらいの数になっています。 今回は、そんな暖淡堂ブログファ…

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