こんにちは、暖淡堂です。
季節の変わり目には、体調の変化に気をつけたいものです。気温が急に下がったりすると、鼻風邪をひいたりしますね。
熱は出なくても、なんとなく身体が怠かったり。いつまでも寝ていたいくらいに疲れがとれなかったりします。
特に今はコロナやインフルエンザが流行っているので、身体の調子には普段以上に気を遣いたいものです。
少し前に読んだ本で、とても参考になったものがあります。
野口晴哉さんの「風邪の効用」という本です
その中に
「風邪は病気というよりも 風邪自体が治療行為ではなかろうか」
と書かれた文章がありました。
この時季、とても参考になりますので、簡単に以下にまとめてみたいと思います。
風邪自体が治療行為
野口晴哉さんは整体師なので、身体のこわばりに注目しています。人が風邪をひくときは、身体のどこかの部分がこわばっています。
野口さんの観察では、このこわばりが、風邪をひくことによって解消され、こわばっていた部分の弾力が回復していたとのこと。
「それで私は 風邪は病気というよりも
風邪自体が治療行為ではなかろうかと 考えている」
と、野口さんは書きます。
私たちは、風邪をひいたときに、この身体のこわばりが、風邪によって解消されるのを待たずに、対症療法で症状を弱めてしまうことばかりを考えてしまう。
なので、こわばりが身体にいつまでも残り、それを治すために、また風邪をひくようです。
対症療法で症状を緩和させ、すぐにもとの生活に戻ってしまうと、風邪をひいた原因自体はそのままに放置され、何度も風邪をひくということを繰り返してしまいます。
風邪をひいたときは、その風邪をしっかりと最後まで経過させ、治った後は風邪の原因となった身体のかたより、こわばり、などを、ためないようにしないといけません。
つまり 風邪の後は
風邪をひく前とは ちがう暮らし方をしなければならないのです
風邪が回復する様子を見せると、すぐにもとの生活に戻ってしまう。それではせっかく風邪をひいた意味がありません。
身体に無理をかけていた原因を遠ざけ、規則正しい生活に整え直す。
年齢や体力に合った、心地よい暮らしを送る。
そんなことを心がけるべきでしょう。
風邪は、自分の生活や心の乱れを正常に戻していく、よい機会なのだということですね。
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