安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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父母から聞かされたこと 友だちが一人、いなくなるということ 【沙河36】

不安に過ごした夜が明けました。 父母の会話で、大体の事情は分かりましたが、はっきりと聞いたのはその日の夜のことでした。 そのとき、どのように感じたのかは覚えていません。 ただ、うまく説明のできない無力感があったように思います。 【沙河】昭和五…

2017年12月 ミュンヘンのホテルから

2017年12月ミュンヘンのホテルから 2017年は、一人で海外をうろつくことが多かった。 どれも仕事の出張で出掛けていたが、好んで一人切りで歩き回っていた。 会社の現地拠点の人々と打ち合わせをしたり、特許関連の現地事務所を訪問したりした。 少しの英語…

【現代詩】「軽い朝」 思いの隅に溜まっていたもののイメージ 現代詩の試み

軽い朝 いつもより眠れた 身体がゆったりと よくのびてい 今日はこのまま 眠っているように 過ごそうか 軽く あそこまで行ける そんな気がする ああ、雪が 降っていたのか それで こんなに 軽いのか ***** 記憶とは、頭のどこかに記録されているもので…

夜中聞こえていた遠い声 暗い中での捜索 【沙河36】

近所の大人たちが夜遅くまで、外で何かを探しているようでした。 呼びかけるような声が、寝ている僕にもずっと聞こえていました。 なにが起こっていたのかは知らされていませんでした。 いつもと違う、とても不安な夜でした。 【沙河】昭和五一年~昭和五二…

「渡り鳥 はぐれ鳥」 新田一郎 地声の魅力

こんにちは、暖淡堂です。 出向までの期間、色々と準備が必要で、落ち着かない日々を過ごしております。 出向後は原則毎日出社なので、時間の制約がきつくなります。 まあ、それでも、それなりに諸々続けていこうと思っています。 金曜日ですね。 渡り鳥のよ…

「矜持 鬼役(十一)」 坂岡 真 泣く準備を

鬼役とも呼ばれる将軍家毒見役矢背蔵人介は、非番の日、町中を散策していて、商家甲州屋の店先で赤子を拾ってしまう。矢背家でその赤子を育て始めるが、ある日、その子の母であるという若い女が訪れる。その女の話から、甲州屋の金を狙った町方与力と同心の…

「管子」の言葉より 国会や選挙があると、一定数のアクセスがあります

こんにちは、暖淡堂です。 ブログを複数運営しています。 アメブロでは2サイト作っていて、思い出したようにポツリポツリと記事を更新しています。 アメブロははてなと同じように、ユーザーが特に何をしなくてもSEO的に強いと感じられます。 放置状態でも、…

【現代詩】「灯」 微睡のなかで思い出すもの 現代詩の試み

灯 雪、の夢をみた 少年は膝を抱えて 窓際にうずくまっていた そこが一番暗いことを知っていたから少年の祖母は ストーブの上で 干し芋を焙っていた 猫は丸くなって寝ていた外は吹雪いている 父も母もまだ帰らない * 目覚めると、まだ雨が降っていた * あ…

「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに」 後京極摂政前太政大臣 妻を亡くした寂しさを和歌に昇華させた

百人一首第91番目の歌の作者は後京極摂政前太政大臣ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじんです。 関白九条兼実の子で、藤原忠通の孫にあたります。 今回は後京極摂政前太政大臣について紹介します。 後京極摂政前太政大臣とは 後京極摂政前太政大…

幻魔大戦よりも前の平井和正作品から読んでいました 「死霊狩り(ソンビー・ハンター)」はお勧めです

「死霊狩り(ゾンビー・ハンター)」巻末の作品一覧 こんにちは、暖淡堂です。 中学生の頃から高校生くらいまでの間、平井和正さんの作品を好んで読んでいました。 ハヤカワの「狼男(ウルフガイ)」シリーズにはハマっていました。 平井さんの作品で、角川…

外浦の海岸でのんびりと過ごしました 伊豆下田への家族旅行2日目

こんにちは、暖淡堂です。 伊豆下田への家族旅行2日目の午前中。 泊まっていたホテルから見えていた海岸に降りてみました。 人はほとんどいなく、家族連れが我が家の他に1組だけ。 それも砂浜で少しだけキャッチボールをした後に引き上げていきました。 それ…

2010年8月下旬 移動が多くてこの頃もまた疲れていた【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

シラチャのサッカー場 2010年8月下旬。 北海道帰省から僕だけ先にシラチャに戻っていた。 数日遅れて妻と娘が戻ってきた。 娘は、残りわずかの夏休みで、読書感想文を書き始めていた。 それに妻はつききりでサポートをしていた。 読書感想文の課題図書は、帰…

小学生の頃に起こった、とても寂しく、悲しい出来事のこと 【沙河35】

小学生の頃の、一番悲しい出来事です。 今でも時々思い出したりします。 のんびりとした田舎でしたが、事件といってもいいようなことも起こりました。 【沙河】昭和五一年~昭和五二年 (十六)① 通学に使っていた道路は、車がほとんど走っていなかった。私…

「血路 鬼役(十)」 坂岡 真 家慶日光社参

家慶がついに将軍となり、家斉は退位して大御所となった。 ある日、将軍毒見役(鬼役)の矢背蔵人介の家を使者が訪れる。 矢背家の居候、望月宗次郎を将軍家の影として召し抱えたいというのだ。 確かに、家慶の子である宗次郎は、影として適任であった。 家慶…

日の出をのんびりと見ていました 伊豆下田への家族旅行2日目

こんにちは、暖淡堂です。 伊豆下田の宿に着いて、食事前に僕は温泉とビールを先に済ませました。 で、食事して、妻と娘はそれから温泉。 僕はビール2回戦。 で、テレビを観た後、早めに寝ました。 運転で疲れていたので。 寝る前に、妻が「朝日が見たい」と…

里山の桜 多摩丘陵地区の散策

こんにちは、暖淡堂です。 曇りの予報だった日曜日、空が明るくなってきたので、妻と二人で散策に出かけました。 途中、桜をいろんなところで目にしました。 大体は、満開の一歩手前の感じでしたね。 やっと暖かくなって、のんびりとお散歩をするのにちょう…

学生帽 最近見かけませんねえ 昭和のスタイルということでしょうか

こんにちは、暖淡堂です。 昭和の頃のことを考えていて、ふと思ったのが、「学生帽」のこと。 そういえば、最近見かけません。 僕が小学生の頃は、入学した時から学生帽をかぶっていました。 黄色い帽子はありませんでしたね。 北海道だったからでしょうか。…

Kindleで出版している本の増補版とペーパーバック版を作成していました 先週やっていたこと

こんにちは、暖淡堂です。 先週は「暖淡堂書房」で出版しているKindle本関連の作業をしていました。 易経(周易)を江戸時代の儒学者新井白蛾が解説した「易学小筌」の現代語訳を出版していて、多くの方に読んでいただけています。 今回、その増補版をまず作…

【現代詩】「雨の街」 身近にある野生のイメージ 現代詩の試み

雨の街 人通りなくカラスが路上を食卓にして跳ね回っているこの血を雨は流せるのだろうか ***** カラスは雑食であることを思い起こさせてくれます。 そして、知性が高い。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡…

学校の天井裏での冒険 午後の教室 【沙河34】

通っていた小学校の校舎は、古かったせいか、工事が途中で放置されたままになっているようなところがありました。 天井がポッカリと開いたままになっているところもあったりして。 小学生の男子がそんなところを見つけたら、放っておくはずがありません。 僕…

百人一首の時代 第81歌から第90歌まで まとめ

百人一首の第81歌から第90歌までをまとめます。 保元の乱、平治の乱、それに続く源平の合戦期。 その時代の歌人たちの作品が中心になります。 選者の藤原定家と、実際に交流のあった歌人の作品もいくつかありますね。 この後は第91歌から第100歌まで。 源平…

【現代詩】「たどりつけない」 身体に現れる「戸惑い」のイメージ 現代詩の試み

たどりつけない 足が、重くなって、もう歩けない日は傾き、人々は家路を急ぐが僕は、もうどこへもいけない北で生まれて、西に帰る僕はその涯に、何かがあるのを確かに知っているだけど、もう歩けないのだうずくまると周囲のものがごうごうと音を立てて僕を置…

運動部は全員丸刈りの時代 昭和の思い出

丸刈り こんにちは、暖淡堂です。 昭和の頃のことを時々思い出しています。 今ちょうど高校野球の春の選抜大会が行われています。 最近の選手の髪型を見ると、昭和(僕たちの学生時代の頃)とはずいぶん変わった気がします。 丸刈りでない選手の数が、増えて…

湯島天神から上野を通って王子の飛鳥山公園まで

湯島天神から空を見た こんにちは、暖淡堂です。 2024年3月30日(土)、家族で湯島天神に参詣しました。 娘の大学院試験の合格祈願をしていて、そのお礼参りに訪れました。 お参りをして、しばらく休憩していると、和装の新郎新婦が現れました。 神社の建物…

宿から見えた海 伊豆下田への家族旅行

伊豆下田の宿から眺めた風景(夕方) こんにちは、暖淡堂です。 2024年3月14日(木)の夕方、伊豆下田の宿に着きました。 運転をして、下田の街中の散策もして、結構疲れていました。 それでも、宿について、窓から見えた風景に、すっかり疲れが癒やされまし…

「ローマ人の物語 1,2 ローマは一日にして成らず[上、下]」 塩野七生 歴史における「西洋」の視点

こんにちは、暖淡堂です。 暖かくなってきましたね。 通勤の電車の中の人がぐっと増えましたが、僕は書物の世界に没入です。 で、塩野七生さんの人気の作品「ローマ人の物語」。 紀元前753年のロムルスによる建国から紀元前270年頃のターラント戦の勝利まで…

この広告はNGだと思う 困った経験をしている人は多いのでは

こんにちは、暖淡堂です。 先日、妻がちょっとした操作上のミスで、以下の広告表示のどこかをクリックしたようです。 その結果が、問題多々。 (以下、広告の画像です) ちょっと問題な広告表示の例 (ここまで) クリックした結果、ブラウザが乗っ取られ、…

【現代詩】「また一日」 立ち止まることの効用 現代詩の試み

また一日 ふと、もう歩けなくなるのではないかそう思ったなら、いっそまだ歩けるうちに、立ち止まってみようすぐ後ろにいて、僕を追いかけていたはずの人が思いがけず遠くにいて別の方角を向いて進んでいた僕の前にいたはずの人の大きな背中がバランスの悪い…

小学校の木造校舎のこと 大きくて、ところどころに暗がりがあって 【沙河34】

僕が通っていた小学校は、炭鉱での石炭採掘が盛んに行われていた頃に建てられた木造の校舎でした。 昭和50年代になると、石炭の需要減に加え、大規模な炭鉱事故などもあって、採掘量は減っていました。 炭鉱関連での仕事が少なくなり、近隣の町を含めた一…

今年最初にじっくり見た桜「江戸彼岸(エドヒガン)」 多摩よこやまの道

こんにちは、暖淡堂です。 先週末、妻とお散歩していると、桜が咲いているのを見つけたので、近寄ってじっくりと見てみました。 江戸彼岸 場所は川崎市麻生区と多摩市、稲城市の境界に沿って伸びているような「よこやまの道」の散策路。 住宅街のすぐそばに…

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