安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「たどりつけない」 身体に現れる「戸惑い」のイメージ 現代詩の試み

 

たどりつけない

 

足が、重くなって、もう歩けない
日は傾き、人々は家路を急ぐが
僕は、もうどこへもいけない

北で生まれて、西に帰る僕は
その涯に、何かがあるのを確かに知っている
だけど、もう歩けないのだ

うずくまると
周囲のものがごうごうと音を立てて
僕を置き去りにする

気がつくと、僕は後ろ向きに
速度を上げながらどこかへ向かっているのだが
ああ、もうそこには

たどりつけない…

  

*****

 

北で生まれて、西の土地で暮らしていた頃。

そのさらに西にあるものを、想像したりしていました。

仏教や、その他の宗教について、集中して読んでいたのもこの頃ですね。

この頃、「禅」の書物に出会い、今でも読み続けています。

 

 

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dantandho

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