還暦記:暖淡堂

還暦前後の日々の記録を中心に

暖淡堂の書棚

曽野綾子 「老いの才覚」 心の帳尻合わせ

先日、久しぶりに松本清張の「点と線」を読みました。 その中で、30代後半を「中年」、50代を「老年」と書かれているのを読んで、少し前まではこんな感じだったのだなということを改めて思いました。 確かに自分が子供の頃は30代の叔父たちは皆中年に見えて…

黒川伊保子 「定年夫婦のトリセツ」 生存可能性の高い夫婦の姿

このタイトルの本を手に取らない理由はありません。 まさに定年を数年以内に迎える身として、知っておくべきことはたくさんあります。 それをどのように身につけていくのか。正直戸惑っています。 そこに、この本。 砂の上にこぼした水滴のように、どのペー…

管子商君書 神田の古本まつりで入手したお宝本

神田古本まつりでの掘り出し物 神田古本まつりでの掘り出し物 「管子・商君書」5年程前の神田古本まつりで入手しました。 「管子」と「商君書」の合本です。 地方の古書店も出店していて、普段あまり見かけない本がたくさんありました。 歩道に並んでいたお…

「3秒でお客をつかむ、ホームページの作り方」 荻野浩一朗 モノを買うストーリーを構築する

お買い物 こんにちは、暖淡堂です。 当サイトではアフィリエイトもやってみていますが、大きな収益はまだありません。 時々、ポツン、ポツンとお買い上げいただいているようです。 それはそれとして… 図書館で見つけました。 「3秒でお客をつかむ、ホームペ…

「人間にとって成熟とは何か」 曽野綾子 気力と体力

人はどのように成熟していくのか こんにちは、暖淡堂です。 曽野綾子さんの本は、どれもついつい読み込んでしまいます。 とても面白くて、引き込まれます。 自分も、曽野綾子さんみたいに生きていけたらな、と思います。 今回読んだのは「人間にとって成熟と…

「坊っちゃん」 夏目漱石 色々と我慢しない生き方もいい

夏目漱石 こんにちは、暖淡堂です。 時折、夏目漱石の作品を読みたくなります。 代表作はだいたい「青空文庫」で読めるので、好きな時に読んでいます。 スマホ用のアプリもありますね。 最近思い出して読んだのが「坊っちゃん」。 色々と苦労はしているので…

「ブログ進化論 なぜ人は日記を晒すのか」 岡部敬史 2006年と今とで、何か変わったのか

ブログの今昔 こんにちは、暖淡堂です。 思えばブログで自分のサイトを最初に立ち上げたのが2006年5月。 この本を読んだ訳ではないのですが、たまたま出版された直後に、自分もブログを始めていました。 当時の日記を読むと、YahooとGoogleのブログサービス…

「超ベーシック すぐうまくなる 書くチカラ91」 高橋俊一 小論文も、ビジネス文書も、ブログもポイントは同じ

文章を上手に書きたい こんにちは、暖淡堂です。 ブログやTwitterで多くの方々と交流させていただいております。 日々文章を書いているのですが、伝えたいことがしっかりと書けているか、ときどき不安になります。 文章の書き方のテキストを、ついつい手に取…

「キマイラ1」 夢枕獏 我慢していたけど、ついに読み始めてしまった…

こんにちは、暖淡堂です。 夢枕獏さんの作品のファンは多いですね。 面白い作品をたくさん書かれています。 シリーズものも面白いです。 「陰陽師」の一連の作品はあっという間に読んでしまいました。 「宿神」や「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」などもほぼ一…

「『印象』の心理学」 田中知恵 〜わたしたちは、自分の信念に合うものをおぼえ、また本当にはないものまでおぼえているように思う〜

イメージ こんにちは、暖淡堂です。 この本は、表紙に目が止まり読むことにしました。 内容がとても面白く、一気に読み終えていました。 自分、他人、仲間、他者の集団、状況、などの理解にバイアス「思考のくせ」が影響を及ぼしているということ。 確かにそ…

「年代別 医学的に正しい生き方 人生の未来予測図」 和田秀樹 老いの準備は40代から

未来予測図 こんにちは、暖淡堂です。 あと数年で還暦。それと同時に会社での定年を迎えます。 で、気になっているのが、その後の生き方。どうしても、その方面での読書が増えます。 今回は、和田秀樹さんの一冊。 40歳代から80歳代まで、それぞれ医学的見解…

「死の医学」 駒ヶ嶺朋子 創作と生と死と

幽体離脱は脳の機能で説明できる こんにちは、暖淡堂です。 今回読んだ本は、まだ消化不足です。断片的にしか紹介できません。ご了承ください。 まず、臨死体験、幽体離脱、狐憑きなどの憑依現象などは、どれも脳の働きで説明ができるようになって来たという…

あやしい探検隊 北へ 椎名誠 30年物 

就職した頃に買いました。 何度も繰り返し読んだので、ページの端の方がボソボソになってしまっています。そのくらい読んでいたのですね。 今でも時々読んでいます。 椎名さんの本にはものすごく影響をうけました。 自分のこれまでの生き方の所々に、椎名さ…

「精神科医が教える ちょこっと ズボラな老後のすすめ」 保坂隆 現役時代のストレスを第二の人生に持ち込まないために

こんにちは、暖淡堂です。 今回の本は「ちょこっとズボラな老後のすすめ」。ポイントは「ちょこっと」というところ。ちょっとだけ手抜きをしましょうね、というすすめです。だらしなくなってはいけません。 今回の読書で面白いと思った点は以下になります。 …

「待つ力」 春日武彦 「待つ」ことのスリルと醍醐味

読書の秋 こんにちは、暖淡堂です。 読書の秋ですね。暖淡堂は夏でも秋でも本を読み続けています。もう趣味ではなく、習慣ですね。その時その時の自分の中身は、読んでいる本とほぼ同じ、くらいに感じたりしています。 で、春日武彦さんの「待つ力」を読みま…

自分の決断に自信を持つ ジェリー・ミンチントン 「うまくいっている人の考え方 完全版」

こんにちは、暖淡堂です。 もう数年、何度も繰り返し読んでいる一冊です。 ベストセラーになっている本なので、ご存知の方も多いかと。 この本を読んで、僕が自分で実践しているのは以下になります。 自分の決断に自信を持つ 自分のしたいことをする 断るべ…

西村寿行 「碧い鯱」 1980年代初頭に炭酸ガス濃度上昇への警鐘を鳴らした ハードアクション巨編

こんにちは、暖淡堂です。 今年の夏は、昔から好きだった作家の本を読み返していました。 その中の、西村寿行さんの本を紹介します。 鯱シリーズの四作目「碧あおい鯱」です。 鯱のシリーズのメインキャラクターは仙石文蔵、天星清八、関根十郎、十樹吾一の…

椎名誠 「海浜棒球始末記」 夏になると読みたくなる

海浜棒球始末記と浮き球 夏になると読みたくなる本のうちの一冊です。 過去にも読書記録でブログの記事にしていますが、今年も読んだので、今回の感想を書いておこうと思います。 最近は、同じ本を繰り返し読んでも、毎回楽しめます。 推理小説で、犯人や犯…

横溝正史 「日本探偵小説全集9 横溝正史集」 名探偵金田一耕助登場

日本探偵小説全集 9 /東京創元社 楽天市場 Amazon Yahooショッピング by カエレバ きっともう五回以上読んでいます。 この本を買ったのが1992年。 その頃は本格ミステリーの若手の作家の方が多くデビューされていて、数多くの作品が世に出されていました。 …

なぎら健壱 「町の忘れもの」 東京の街のノスタルジー

なぎら健壱さんの本を読みました。 町の中の忘れられていたものを見つけて、それをそっと写し取ったような写真に、優しい語り口の文章が添えられています。 一気読みをしてしまいました。 暖淡堂は東京の生まれではありませんが、東京にも、僕が懐かしいと感…

浅田次郎 「長く高い壁」 昭和13年の中国大陸の描写

小説の巧者、浅田次郎さんの小説を読みました。 舞台は昭和13年(1938年)の中国、長城の張飛嶺。 そこで起こった分隊10名全員死亡という事件。 その解決に、従軍作家と検閲担当中尉が向かいます。 現地にはコワモテの憲兵曹長。 この三人が、関係者への尋問…

【初めて自分で買って読んだSF】若桜木虔 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

中学生の頃ですね。 砂川の「いわた書店」で文庫を買いました。 iwatasyoten.jimdosite.com 映画を観る前だったのですが、ラストシーンを涙を流しながら読んだのを覚えています。 そのくらい感動しました。 もともとSFは好きで、小学生の頃、学校の図書室に…

太宰治 「津軽」 今年もこの本を読む季節

「読書記録」ではなく、「安心感の研究」です。 暖淡堂は太宰治さんの「津軽」が大好きで、何度も繰り返し読んでいます。 ここ数年は決まって夏になると読みたくなります。 で、今年も先週の半ばに読みたくなり、今回はゆっくり読み返しました。 ストーリー…

安倍寛信 「安倍家の素顔」 安倍氏とは、あの系譜に連なる一族

安倍寛信さんは、安倍晋三さん、岸信夫さんのお兄さん。 その安倍寛信さんが安倍元総理の退陣後、2020年冬に発表された本です。 この本では、安倍家、岸家の系図、相関などが家族の視点で描かれています。 安倍元総理の業績や政治信条などはほとんど書かれて…

沖 幸子 「50過ぎたら暮らしは単純、気持ちは豊かに」 老後を生きるための準備は50代に

この本、初めは嫁さんが読んでいました。 それを、ちょっと借りて、先に読み終えてしまいました。 とても勉強になります。 ちょうど50代の終わりに差し掛かっている暖淡堂としては、書かれていることがほぼすべてためになることばかり。 今回の読書で学ん…

上田秀人 「百万石の留守居役十七 要訣」 壮絶な舌戦の果て

上田秀人さんの小説のファンは多いかと。 剣戟シーンもとても面白いのですが、言葉で挑む舌戦にも息を呑みます。 この「百万石の留守居役」シリーズは、加賀前田藩の宿老本多政長の娘婿、瀬能数馬の成長を描いています。 シリーズ前半の、徳川将軍位継承での…

北方謙三 「楊令伝十五 天穹の章」 夢として伝承されるもの

北方謙三さんの「楊令伝」、全巻再読しました。 二度目も面白く読み進められました。 年で、物忘れが激しくなっていることもあるかもしれませんね。 「楊令伝」は「水滸伝」を承けて続けられたシリーズ。 楊志の子として育てられた楊令を主人公としています…

「満足死 寝たきりゼロの思想」 奥野修司 満足死と尊厳死の違いとは?

自分がどのように死ぬのか。その死に方を自分で選べるのか。そして、最後に自分はその死に方に満足して死んでいけるのか。 終活に関する本を探していて、この本に出会いました。この本はノンフィクションの作品です。作者の奥野氏は、四国高知県の漁港に近い…

老いは病気ではない 「腰痛は歩いて治す」 谷川浩隆

厄年の頃にギックリ腰を経験してから、時々腰痛でしんどい思いをしています。長時間座っていたり、きつい肉体労働をしたりした後には大体腰痛が出ます。 なんとか治す方法はないかと思っていたのですが、この本を目にしたので手に取って読んでみることにしま…

面倒臭がらずに勉強すべきだった… 「結婚したら知っておきたい保険の選び方」 三田村京

正直、保険のことを考えるのは面倒でした。内容を理解するのが難しかったり、金額の計算がややこしかったり。それに、保険に加入した時には、60歳とか65歳とかになるのはずっと先のことで、その頃にどんな暮らしをしているのか、どれくらいお金が必要になる…

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