暖淡堂の書棚
こんにちは、暖淡堂です。 また読んでしまいました。 今村翔吾さんの人気シリーズ「羽州ぼろ鳶組」の一冊。 「九紋龍」。 九紋龍といえば、水滸伝の英傑九紋龍史進を思い出すところ。 ja.wikipedia.org この作品にも史進と同じ呼び名を与えられた超人的な火…
今年(2025年)の神田古本まつり、スタートは天気があまりよくなかった。 終盤の11月1日(土)は暑くもなく、寒くもなく、穏やかな天気になったので、妻と二人ででかけた。 人通りの多いところはできるだけ避け、ところどころは道路の反対側の歩道を使ったり…
書棚の本の埃落としを少しずつしている。 が、あまり進まない。 手にした本を開いてしまうからだ。 この週末に、学生時代から持って歩いている本の棚の埃落としをした。 で、懐かしい本を開いてみた。 「原子物理学」は、古典であり、すくれた教科書でもある…
読書は、趣味ではない。 食事、入浴、睡眠、それに、読書と並ぶ。 その間に、平日は労働がはさまり、休日は食器洗いと掃除が少し交じる。 健康のためには、食事、入浴、睡眠、読書を程よくバランスさせることが求められる。 無駄な労働に時間を割いている暇…
こんにちは、暖淡堂です。 2025年、初めて今村翔吾さんの作品を読みました。 多くの作品が発表されていて、どれも評価が高いことは知っていたのですが。 今村翔吾 - Wikipedia 通勤電車の中で読むための本を、勤務先近くの図書館で探していて、今村翔吾さん…
こんにちは、暖淡堂です。 行ってきました。 古本まつり。 いつものように、人が多かったです。 ただ、出店されている方はちょっと少なくなった気がします。 で、今回は、狙っていた方向性で収穫がありました。 そちらはまた改めて。 今日は大体16,000歩くら…
こんにちは、暖淡堂です。 定年を過ぎて、第二のお勤めとして出向継続中です。 結構、日々の労働負荷が大きく、自分の時間が十分に確保できません。 で、気になるのが、自室の背後、側面、それに足元の周囲にある書棚の本の群。 声が聞こえるのです。 「ここ…
こんにちは、暖淡堂です。 「十八史略」の原文データ化(整理)を進めています 今回、以下の文章の確認を行いました。 ちょっと面白いので共有したいと思います。 三國漢 附魏・吳二僭國 按曾氏云、天下非一統者、本可各自一國編集。又恐初學讀者、迷其時代…
こんにちは、暖淡堂です。 電車通勤をしていると、身体も(精神的にも)ちょっとキツいのですが、読書が進むというよい部分もあります。 今のところ、読書ができるということで、乗り切れている感じです。 で、津村秀介さんの小説を本当に久しぶりに手にしま…
こんにちは、暖淡堂です。 還暦を迎えましたが、相変わらず満員電車での通勤の日々を過ごしております。 せめてもう少しフレックスなどが使いやすい職場であればいいな、と思ったりしますが。 コロナの前は、今よりも短い睡眠時間で、よく頑張っていられたな…
こんにちは、暖淡堂です。 極私的「京極祭」、なし崩し的に続いてしまっています。 自宅の書棚に、未読の本がたまってきています。 厚いので、通勤時に読みにくいのが理由の一つではあります。 腕力が衰えているもの、理由の一つ。 読書家として生きていくに…
こんにちは、暖淡堂です。 ちょっとだけ早く、年末年始のお休みに入りました。 この時期、電車の中の人混みがフワッと解消されて、乗っている人たちの表情もなんだかのんびりとした感じになって。 まだまだ忙しいのでしょうけど、それでも、この一年で片付け…
こんにちは、暖淡堂です。 ずっと我慢していたのですが、ついに「チンギス紀 十七 天地」を手にしてしまいました。 読み始めたら、結局最後まで読んでしまって。 しばらくはまた、チンギス紀ロスの状態で過ごすことになります。 「チンギス紀」は、北方謙三…
今昔百鬼拾遺 月 こんにちは、暖淡堂です。 極私的「京極祭」、なんだかもう、終わりませんね。 読もうと思って、積み上げている本を熟成させているうちに、どんどん新しい作品が出てきます。 今年は、特に多かった気がします。 それも話題作が。 仕事してい…
ルー=ガルー 徳間書店版 こんにちは、暖淡堂です。 まだ極私的京極祭継続中です。 その他も読んでいるのですが… で、今回は「ルー=ガルー 忌避すべき狼」です。 ついに、手を出してしまったか、という感じではあります。 「鵼の碑」を読み始めるのを、少し…
忠義に篤い若い小姓が切腹を命じられた。将軍家の朝餉の配膳中の失態が理由との事だった。 しかし、それは自らの失態の糊塗を図る上役と、家の断絶を避けようとする裕福な寄合によって着せられた濡れ衣だった。 鬼役の矢背蔵人介は、小姓に着せられた濡れ衣…
百鬼夜行 陽 京極夏彦 こんにちは、暖淡堂です。 極私的「京極祭」、まだ続いています。 「京極祭」を始めたきっかけの「鵼の碑」、まだ読めていません。 この前の年末年始に読む予定だったのですが、このゴールデンウィークもまだ辿りつきませんでした。 京…
鬼役とも呼ばれる将軍家毒見役矢背蔵人介は、非番の日、町中を散策していて、商家甲州屋の店先で赤子を拾ってしまう。矢背家でその赤子を育て始めるが、ある日、その子の母であるという若い女が訪れる。その女の話から、甲州屋の金を狙った町方与力と同心の…
家慶がついに将軍となり、家斉は退位して大御所となった。 ある日、将軍毒見役(鬼役)の矢背蔵人介の家を使者が訪れる。 矢背家の居候、望月宗次郎を将軍家の影として召し抱えたいというのだ。 確かに、家慶の子である宗次郎は、影として適任であった。 家慶…
こんにちは、暖淡堂です。 先週は「暖淡堂書房」で出版しているKindle本関連の作業をしていました。 易経(周易)を江戸時代の儒学者新井白蛾が解説した「易学小筌」の現代語訳を出版していて、多くの方に読んでいただけています。 今回、その増補版をまず作…
こんにちは、暖淡堂です。 暖かくなってきましたね。 通勤の電車の中の人がぐっと増えましたが、僕は書物の世界に没入です。 で、塩野七生さんの人気の作品「ローマ人の物語」。 紀元前753年のロムルスによる建国から紀元前270年頃のターラント戦の勝利まで…
徳川軍の攻撃を凌ぎ切った豊臣方は、徳川家康と和議を結ぶ。 しかしそれは、徳川方の謀略の一段階に過ぎなかった。 豊臣方中枢部の動きに幻滅しながらも、真田幸村は自らの生き方を貫こうとする。 兄、真田信之との対面も、幸村の意志を変えることはできなか…
こんにちは、暖淡堂です。 歴史で「飛鳥時代」について学びましたね。 推古天皇や聖徳太子、蘇我氏、物部氏などが登場する時代。 ただ、出来事の全体像を流れで理解することができないまま、人名や事件などを個別に覚えていました。 今回、伊東潤さんの「覇…
宿直明けの矢背蔵人介は、雨の中、門番と並んで老中水野越前守の登城を見ていた。 不意に老中水野の乗る駕籠を、刺客が襲った。 駕籠に駆け寄り、刺客の前に立ちふさがった矢背蔵人介に、刺客は何事かを依頼した。 水野越前守は、倒れた刺客の遺体に殴る蹴る…
こんにちは、暖淡堂です。 池波正太郎さんの「真田太平記(十)大坂入城」、面白いです。 真田幸村が、わずかな家臣たちとともに九度山を密かに抜け出して大坂城に入ります。 そこには豊臣方につく武将や浪人たちがたくさん集まっていますが、中心となるべき…
こんにちは、暖淡堂です。 極私的京極祭、越年継続中です。 京極堂(中禅寺秋彦)モノは、スピンアウトを含めて残り数冊。 それを終えると、やっと2023年刊行の「鵼の碑」を手にすることができます。 (勝手に自分で決めているだけですが…) 「邪魅の雫」は2…
この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 こんにちは、暖淡堂です。 図書館や書店に行くと、どうしても「定年後」、「老後」、「お金」、「不安」と書かれている書物に目がいってしまいます。書…
こんにちは、暖淡堂です。 FPの勉強をしていたり、極私的京極祭開催中だったりするため、他の本があまり読めていません。これではいけない、と思い、他の本も数冊積み上げて週末にまとめて読むことにしました。 今回読んだ本の中の一冊が「国民の底意地の悪…
風花の舞う夜、将軍家鬼役矢背蔵人介は悪徳商人を暗殺すべく、闇に身を沈める。 だが、その矢背蔵人介の目の前で、見知らぬ武士が商人の命を奪ってしまう。 自らの暗殺にしくじった矢背蔵人介はその武士の背後を探る。 そこには飢饉に喘ぐ東北の民の暮らしを…
加賀前田藩の宿老本多政長が江戸城に現われる。加賀藩江戸藩邸での不祥事の弁明をするために登城したのだ。 本来であれば加賀藩江戸筆頭家老の横山大膳が出頭するはずだった。 横山大膳は直臣への取り立てを願い、大久保加賀守とともに、加賀前田藩を陥れる…
