暖淡堂の書棚
こんにちは、暖淡堂です。 今回は赤川次郎さんの作品を紹介します。 「回想電車」。 短編集です。 * 夫が女子高生に暴行した。そんな噂が近所に流されたとき、妻はどう日々を過ごせばいいのか(自転車置場に雨が降る)。ある朝、玄関口に刑事が現れる。夫の…
こんにちは、暖淡堂です。 極私的京極祭、秘めやかに絶賛開催中です。 季節がいくつも変わりましたが、同じ熱量を持って継続しています。 今年は思いついて京極祭を続けていますが、その影響で、例年恒例の「あれ」を忘れていました。 それは「太宰治の『津…
こんにちは、暖淡堂です。 つくづく、人間って、物事の評価は相対的なものになってしまうものだな、と思います。 本文が373ページある本が、薄く感じてしまいます。 おまけに軽い。 何事も、絶対的に評価をしているわけではないのですね。 それを普段から忘…
こんにちは、暖淡堂です。 ついにこの日が来たか、という感じです。 あの北方謙三さんが「有隣堂しか知らない世界」に登場しました。 北方謙三さん、想像通りの生活をされているようです。 で、年齢なりの成熟も。 僕の年齢になっても、まだまだ憧れます。 …
小学校に入学する前は、時々、「幼稚園」、あるいは「楽しい幼稚園」のような幼児向け雑誌を買ってもらって読んでいた。 その頃、家族の知り合いに本屋さんがいたので、両親や祖母は、それらの本をその知り合いの店で買うことが多かった。 最寄りの駅にも、…
こんにちは、暖淡堂です。 「塗仏の宴 宴の始末」 読み終えました。 京極夏彦さんの作品です。 講談社ノベルズで、1998年9月20日に第一刷発行となっています。 「塗仏の宴 宴の支度」とほぼ同じサイズ。 ほぼ同じ重量感です。 このくらいの厚みがあると、護…
こんにちは、暖淡堂です。 京極祭を極私的に楽しんでいます。 読んだものをすぐに忘れてしまうので、エンドレスに続けられそうです。 老後につながる楽しみになっています。 で、最近読み終えたのが 「塗仏の宴 宴の支度」 京極夏彦さんの作品です。 講談社…
京極本を積み上げる こんにちは、暖淡堂です。 極私的に「京極祭」の真っ最中です。 京極夏彦さんの作品、たくさん出版されているので、興味を持たれている方は多いかと思います。 それでも、なんとなく手を出すのに「ためらっていたり」していたり。 その理…
こんにちは、暖淡堂です。 今年、春頃からずっと、自分の書棚にある京極夏彦さんの作品を断続的に読み続けています。 これまでに読んだ本を、読んだ順に並べると以下になります。 実際に書棚にあるものは、単行本で、新刊は大きな書店でもあまり見かけなくな…
加賀前田藩の手木(てこ)足軽の相撲取りが、茶店で乱暴を働き、女を死なせてしまう。店にいた矢背蔵人介は、それを防げなかったことを悔む。 加賀藩の重臣は事件をもみ消すため、矢背蔵人介を買収しようとする。事件を起こした手木足軽は加賀藩のお抱え力士…
こんにちは、暖淡堂です。 書棚の本、結構埃を被っています。 目についたものを少しずつ引っ張り出して、ブラシで埃落としをしています。 今回、引っ張り出したのが 「御書物同心日記」 出久根達郎さんの作品です。 講談社文庫版で、2002年12月15日に第一刷…
こんにちは、暖淡堂です。 自宅の書棚の蔵書の埃落としと虫干しをかねて、時々手に取って開いています。 今日、書棚から引っ張り出したのが 「本朝妖怪盛衰録 豆腐小僧 双六道中ふりだし」 京極夏彦さんの作品です。 2003年11月30日に第一刷発行となっていま…
こんにちは、暖淡堂です。 今年は極個人的な「京極祭」開催中です。 自宅の書棚にある京極夏彦さんの本を読み続けています。 で、今回読み終わったのが以下の本。 「絡新婦じょろうぐもの理」です。 この記事を書いていて、「じょろうぐものことわり」とキー…
元鬼役磯貝新兵衛の息子が殿中で成敗された。上役の塚越弥十郎とその取り巻き達に陰湿ないじめを受け、その挙句に切り殺されたのだ。息子の妻も塚越弥十郎に凌辱されていた。 元鬼役は矢背蔵人介の養母志乃に仇討の相談をするが、蔵人介は乗り気にはなれない…
東大寺正倉院所蔵の香木蘭奢待(らんじゃたい)を所望した将軍家斉の命を、南都から送り込まれた幻術使いの刺客が狙う。居合の達人、鬼役の矢背蔵人介は、将軍の命を守る最後の盾となる。 * 「鬼役」シリーズ、続けて読んでいます。笑ってよさそうな部分が…
矢背家の居候宗次郎は遊郭に入り浸る。宋次郎は徳川将軍家の継嗣ともなるべき身分ながら、赤子のときに家臣の子として預けられていた。家臣の御家取り潰しの際、矢背家に転がり込んだのだった。 宋次郎は矢背家に来る前から遊郭で遊び惚ける日々を送っていた…
こんにちは、暖淡堂です。 時代物の傑作シリーズを紹介します。 坂岡真さんの「鬼役」シリーズです。 「鬼役」とは江戸城で将軍に出される食事の毒見役を務める御膳奉行のこと。矢背蔵人介(やせくらんどのすけ)は、この鬼役を長年務めてきています。 矢背…
宋禁軍の童貫を倒した後は、軍閥として残った岳飛らを相手にした戦を行う他に、梁山泊をそれまでとは違った国にしていく試みを続けます。それは、一割の税と一年の徴兵を民に課し、それ以外に国が交易を行って国庫を満たすというもの。梁山泊の交易は、東は…
こんにちは、暖淡堂です。 手首の筋トレを兼ねて、この夏は京極夏彦さんの本を読んでいます。 で、やっと読み終わりました。 「鉄鼠の檻」 1996年1月5日発行となっています。 書店に並べられているのを、すぐに買ったはずです。 で、25年以上経って、この夏…
楊令伝 十二 九天の章 (集英社文庫) 作者:北方謙三 集英社 Amazon 中原までを領土に加えた金国。 遼と宋の敗退により一気に支配領域が広がったが、その内政は落ち着かず、朝廷内では早くも権力争いが起きていた。 阿骨打(あぐだ)と楊令との間で語られた理…
北方水滸伝に続く楊令伝シリーズの第十一巻。 楊令の率いる梁山泊軍が、宿敵である童貫元帥の禁軍を破った後の物語です。 この巻で楊令の思い描く国の姿が明らかになります。 それは、一割の税と兵役だけの国。 国の警護や軍の維持は、梁山泊が行う交易から…
こんにちは、暖淡堂です。 京極夏彦さんの本と北方謙三さんの本を、この夏は交互に読んでいます。 正直、京極さんの本の順番のときは、手首の筋力トレーニングにもなります。 で、今回紹介するのは以下の本。 「狂骨の夢」です。 物語の舞台は、三浦半島、房…
こんにちは、暖淡堂です。 北方謙三さんの本、夏になると続けて読んでしまいます。 ついついまた「武王の門」を手にしてしまいました。 通勤の電車の中で楽しみながら読んでいます。 今回紹介するのは「絶海にあらず<下>」です。 絶海にあらず 下 (2) (中…
こんにちは、暖淡堂です。 北方謙三さんの本も大好きで、よく読んでいます。 特に歴史物が好きです。 今回紹介するのは「絶海にあらず<上>」です。 絶海にあらず〈上〉 (中公文庫) 作者:北方 謙三 中央公論新社 Amazon 上巻のあらすじは以下になります。 …
こんにちは、暖淡堂です。 「巷説百物語」シリーズを再読していて、書棚の前に立つたびに、僕を呼び続けていた一連の本があります。 それは「京極堂」のシリーズ。 「姑獲鳥の夏」から始まるこの「京極堂」のシリーズは、いくつかのスピンアウトの作品群を含…
こんにちは、暖淡堂です。 もう20年ぶりくらいに京極夏彦さんの本にハマっています。 再度熱中し始めたきっかけが、「巷説百物語」。 僕のもっているのは以下の本ですね。 「巷説百物語」京極夏彦 平成11年8月31日 この本は初版が平成11年(1999年)。 今か…
こんにちは、暖淡堂です。 京極夏彦さんのファンです。 「姑獲鳥の夏」で衝撃を受けて、その後、ずっと読み続けています。 一時期タイに住んでいて、その間入手しにくかったので途切れてしまっていますが、大体新刊が出ると手に取って読んでいます。 で、京…
この記事は暖淡堂の別のブログ「易の言葉で穏やかに暮らす」に移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 // 現在のurl var href = window.location.href; // 記事ページのurl正規表現 var re = new RegExp(…
先日、久しぶりに松本清張の「点と線」を読みました。 その中で、30代後半を「中年」、50代を「老年」と書かれているのを読んで、少し前まではこんな感じだったのだなということを改めて思いました。 確かに自分が子供の頃は30代の叔父たちは皆中年に見えて…
このタイトルの本を手に取らない理由はありません。 まさに定年を数年以内に迎える身として、知っておくべきことはたくさんあります。 それをどのように身につけていくのか。正直戸惑っています。 そこに、この本。 砂の上にこぼした水滴のように、どのペー…