安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「血路 鬼役(十)」 坂岡 真 家慶日光社参

家慶がついに将軍となり、家斉は退位して大御所となった。

ある日、将軍毒見役(鬼役)の矢背蔵人介の家を使者が訪れる。

矢背家の居候、望月宗次郎を将軍家の影として召し抱えたいというのだ。

確かに、家慶の子である宗次郎は、影として適任であった。

 

家慶は将軍になると、父家斉が成し得なかった「日光社参」を行う。

莫大な費用と人員の動員を伴う社参は大事業であり、これを行うことで家慶は父家斉に将軍としての威光を示し、政治から手を引いてもらいたいのだ。

しかし、家斉はそれを激しく憎み、命をも奪おうとする。

家慶の日光社参を、刺客の一群が追う。

鬼役矢背蔵人介と影望月宗次郎は、家慶を守り切ることができるか。

 

 

前の巻までに矢背蔵人介の知己となった人々が登場し、鬼役を助けます。

皆、胸のすくような活躍を見せます。

 

本巻にはもう一人、影としての佐平が登場します。

佐平は、本巻の主人公とも言ってよいかもしれません。

 

お薦めです。

 

 

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dantandho

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