こんにちは、暖淡堂です。
元日、いかがお過ごしでしょうか。
ふと、時間ができたら、時代物の小説など、読んでみませんか。
坂岡真さんの「鬼役」シリーズ、お勧めです。
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貨幣の改鋳が行われる。この機会に莫大な利益を得ようと幕閣の重臣や御用商人などが暗躍を始める。これに姫路蕃、出石蕃のお家騒動も絡まる騒動に、将軍家毒見役、矢背蔵人介は巻き込まれる。
養母志乃、妻幸恵らに尻を叩かれ、つねられながら、矢背蔵人介は自らの剣の腕を頼りに巨悪に立ち向かっていく。
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前巻から光文社時代文庫での書下ろしになっています。困難な出来事に巻き込まれながらも、矢背蔵人介は自分を見失いません。
今回は、ある事件で知り合いになった秋吉小次郎の仇討を助けるため、秘策を授けます。
ユーモアあり、夫婦、親子の情感あふれる触れ合いあり、手に汗握る剣劇あり。読み応え十分の一冊です。
ふと時間が出来ましたら、是非、読んでみてください。
文庫シリーズの表紙の絵、かっこいいです。
成敗 鬼役(七)坂岡 真 巨悪に立ち向かう婿殿