駅までのわずかな距離を…
駅までのわずかな距離を
歩ききることができない朝
僕を押しのけ
追い越していった人たちの顔が
今、僕を置き去りにした電車の窓を
稠密に埋めている
埃っぽい灰色の街に立ち尽くす僕は
もし僕のこの身体を動かしてくれるのであれば
冷たい雪混じりの雨に打たれてさえ
感謝の涙を流すことだろう
*****
僕は間違いなく、岩成達也さんの影響を強く受けています。
読み返してみて、確信しました。
以下は暖淡堂の詩集です。
にほんブログ村