こんにちは、暖淡堂です。
心術上の第八回目です。
徳の説明です。
心術上第三十六(短語十)
原文
化育万物、謂之徳。
書き下し文
万物を化育する、これを徳という。
現代語訳
万物を養い育てるもの、これを徳という。
「菅子四篇」暖淡堂書房より
<簡単な解説>
万物とは、この世の中にあるすべてのもの。
人も、動物も、植物も、その他無生物も、あるいは自然現象なども含まれるかもしれません。
それらを養い育てるもの、それが徳だと言います。
さて、そんなにすごいものを、自分が持つことなど出来るのでしょうか。
そのためには、心の中の余分なものを綺麗に片付けて、空虚にし、そこに道を呼び込まないといけません。
呼び込むだけではダメで、そこに落ち着いていてくれるようにしないといけません。
それが出来るのは聖人だけ。
やはり、簡単なことではありませんね。
しかし、理想の生き方は聖人のものである、と、管子心術は言います。
菅子四篇 心術上 (8)
化育万物、謂之徳。 徳とは万物を育てるもの
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東洋思想の源流を概観するのにも効果的な書物になっています。仏教が中国に受容され、その後禅として発展したことの背景も理解できるかもしれません。
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