還暦記:暖淡堂

還暦前後の日々の記録

2023-01-01から1年間の記事一覧

刺客 鬼役(弐)坂岡 真

矢背家の居候宗次郎は遊郭に入り浸る。宋次郎は徳川将軍家の継嗣ともなるべき身分ながら、赤子のときに家臣の子として預けられていた。家臣の御家取り潰しの際、矢背家に転がり込んだのだった。 宋次郎は矢背家に来る前から遊郭で遊び惚ける日々を送っていた…

文藝春秋と週刊文春 耐えられれば面白い職場かもしれない 「有隣堂しか知らない世界」から

こんにちは、暖淡堂です。 人それぞれ、合う職場、合わない職場というのがありますよね。 仕事が合わなかったり、人間関係がうまくいかなかったりする職場で働くのは辛いものです。 人間関係に大きな問題はなく、仕事にやりがいを感じられる職場はいいですよ…

「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに」 権中納言定頼 小式部内侍にやりこめられた貴族

百人一首第64番目の歌の作者は権中納言定頼ごんちゅうなごんさだより(藤原定頼)です。 藤原北家小野宮流藤原公任の長男で、中古三十六歌仙の一人。 今回は権中納言定頼について紹介します。 権中納言(藤原)定頼とは 生年が995年、没年は1045年。 官位は…

ふるさと納税で手軽に節税する方法 定年前後は特に重要か? FP3試験が近づいてくる!!

こんにちは、暖淡堂です。 「ふるさと納税」に関して、情報を追加します。 「ふるさと納税」は寄附金控除対象になります。 「ふるさと納税」で支払った金額マイナス2000円が所得控除されます。 毎年確定申告されている方であれば、この金額を所得控除に含め…

炭鉱産業の斜陽 豊沼-砂川(十八)

小学校の校舎は木造で、とても大きかった。炭鉱でたくさん人が働いていた頃に建てられた校舎で、教室がたくさんあり、さらに建て増しが出来るようにしてあるようだった。だけど、僕が小学校に通っていた頃は、小学生の数が減り続けていた。それで、いくつも…

【備忘】ソフトバンク光BBユニットの交換が終わりました 作業はとても簡単でした

こんにちは、暖淡堂です。 先週の木曜日にソフトバンクに電話をして光BBユニットの交換の希望を伝えました。 その件は、下記の記事をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com で、電話対応されたオペレーターの方が、新しい光BBユニットの到着まで一週間…

ふるさと納税の節税効果はだいたいどのくらいか FP3独学でわかったこと

こんにちは、暖淡堂です。 FP3級の9月の試験日が近づいてきました。 ちょっとドキドキしています。 テキストや問題集のおさらい、「ほんださんFPチャンネル」の最視聴など、時間を作っておこなっています。 それでも、もうこの段階では健康でいること、台風…

【現代詩】「夜 見 島」 砂州の先にある暗い島のイメージ 現代詩の試み

夜 見 島 予感(…ぎっしりと詰まった白色の空間搾り出されるいくつもの黄色い目砂を重く詰め裏返し熱く濡れた冷たい夜 振動する石英の微粒子 降りはじめる雨 秋の日の 砂浜の 穴 衣服から滑り水に落ち溶ける救いのない獣の動き黒くぬるい底流された服に手が…

特定の年代の人たちが急に増える? 「75歳以上急増」と言われても… みんな1年に1歳ずつ歳を取っているのです

(去年のブログ記事を移動させてきました。内容も一部修正しています) こんにちは、暖淡堂です。 自分ももう少しで還暦なので、「高齢者」という言葉が新聞などに出ていると気になります。 で、最近の新聞記事で、写真で示した記事のタイトルが気になりまし…

太田裕美 「九月の雨」 JALの機内で聴いた時のこと

www.youtube.com 九月になったので、こんな曲を紹介します。 このレコード、従兄の家にありました。 小学生の頃、従兄の家に遊びに行ったときにレコードを繰り返し聴かせてもらった記憶があります。 なんだか、とても感動したようです。 それでよく覚えてい…

北海道に入植した祖父母の生涯を振り返る

祖父は北海道入植後、まず道北(比布のあたり)で農業を始めたようです。それから石狩川沿いに少しずつ南下して、最終的には砂川に落ち着きました。 50歳を過ぎた頃から体調を崩し、入退院を繰り返すようになりました。55歳頃に仕事を退職し、家で畑仕事をし…

僕が生まれた頃の、我が家の周囲の様子 道央地区の一般的な農家の庭の風景 【沙河6】

父母が結婚して、祖父母と一緒に住むことになったので、新しく家を建てました。 それも、やはり自分達の手で建てたとのこと。 当時はそれが普通だったみたいです。 入植者、開拓者って、自分でなんでもできないといけなかったのかもしれません。 新しい家は…

還暦を無事迎えるために、自分の現状をメモしておく 体調とメンタル

こんにちは、暖淡堂です。 「還暦記」を書き続けるにあたって、現状(2023年9月1日(金)時点)の体調とメンタルの状況をメモしておきたいと思います。 あくまで、主観的なメモのようなものです。 健康診断の結果などから 身体が硬いです。これは今に始まっ…

2010年5月初旬から中旬 タイの病院とムンバイ出張【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

2010年5月の連休明けの頃。 シラチャの日本人学校に通い始めていた娘が熱を出した。 それで、初めてシラチャの病院に行った。 サミティーベイという病院だった。 (今調べてみると、サミティーベートという名前が正しいようだ) samitivej-jp.com 日本語通訳…

【現代詩】「暖かく、湿った部屋」 時間の渦、声だけが潜む部屋のイメージ 現代詩の試み

暖かく、湿った部屋 いつも誰かが起きている暗い部屋でじっと耳をすましているそして時々、泣いているもう眠ってもいいよこの暗がりは埋めるから 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩…

【備忘】ソフトバンク光BBユニットの交換について 手続きはとても簡単でした

こんにちは、暖淡堂です。 自宅ではソフトバンク光を利用しています。 大体10年くらい前から使っているのですが、利用開始のときに設置した光BBユニットから交換していませんでした。 以下の記事で最新のものに交換できることがわかりました。 費用もかから…

還暦が近い身体は、日頃のケアも大切 腰痛との付き合い方

こんにちは、暖淡堂です。 僕は42歳(ちょうど本厄)のとき、ギックリ腰をやってしまいました。 娘に背中に乗ってもらって、腰のあたりを踏んでもらっていました。マッサージ代わりですね。 それまではなんどもやってもらっていて、問題がなかったのですが、…

「コバルトの季節の中で」 沢田研二 髪型を変えましたか?

こんにちは、暖淡堂です。 学校もそろそろ夏休みも終わり。 暑い日は続いていますが、気持ちは秋へと切り替えていく頃でしょうか。 髪型を変えて、ちょっと照れ臭い思いで教室に入るのも、この時期かもしれませんね。 こんな季節に思い出す曲がいくつかあり…

「鬼役(壱)」 坂岡 真 シリーズ一気読み必至

こんにちは、暖淡堂です。 時代物の傑作シリーズを紹介します。 坂岡真さんの「鬼役」シリーズです。 「鬼役」とは江戸城で将軍に出される食事の毒見役を務める御膳奉行のこと。矢背蔵人介(やせくらんどのすけ)は、この鬼役を長年務めてきています。 矢背…

【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み

重なる街 歩きなれたはずの歩道が不意に揺れる表面がふるふるとゼリーのように震えその下に、もっと硬い何かもっと古い何がが隠れていたことを僕に知らせるああ、ここ、にあったのか僕たちが恥ずかしげもなく厚く重ねてしまった埃だらけの層の下にそして僕が…

受験票が届きました FP3独学受験 でも「ほんださんチャンネル」に助けてもらっている

こんにちは、暖淡堂です。 昨日、受験票が届きました。 試験会場は、たまたまかもしれませんが、普段通勤で利用する電車の路線上にあって、行きやすいです。 安心しました。 いよいよ受験日が近づいてきて、ちょっと緊張しました。 台風、大丈夫かな。 体調…

忘れ物の帝王後日談 豊沼-砂川(十七)

「忘れ物の帝王」と呼ばれるほど忘れ物をした。そしてその度に辛く、悔しい思いをした。中学や高校、大学に通う間は、忘れ物をすると自分を責め、次は絶対に忘れ物をしないようにと誓ったものだ。それでも忘れ物をした。そんなことを繰り返し、いくつか自分な…

【現代詩】「閉 塞」 未明に生まれてくるものを言葉で追う 現代詩の試み

閉 塞 (…酵 枯れ、刃を、立て、る草 に埋、る湿、った、腿 灰色、の板、壁 覗き、込む、窓 北風、に雪、がれ 太陽、が擦、り上、げ 縮む 病室 冷たい床 天井を押し返す 膨らむ目 しかし 深く 眠る 部屋の底にある 夏の日の 葬儀 は 隣室で たくさんのささや…

FP3試験直前動画の紹介 「ほんださん」チャンネル 

こんにちは、暖淡堂です。 FP3の試験日が近づいています。 勉強を続けていて、過去問も何回分かはすでに解いています。 後は自分の健康と試験日当日の天候。 その辺りは運任せですね。 自分にできることをしっかりやっていきましょう。 今更かもしれませんが…

アリス 「夏の終わりに」 矢沢透&堀内孝雄の魅力溢れる名曲

www.youtube.com アリスの中でも独特のポジションにいる矢沢透さんが作詞作曲された曲です。 メンバーの中での音楽センスは最高かと思います。 ボーカルは堀内孝雄さん。 ボーカリストとしての魅力が発揮されています。 暑い日はまだ続いていますが、ふと秋…

雨のデュッセルドルフ 2014年10月

海外に出張することが増えていた。 ドイツのデュッセルドルフは日本からの直行便があり行きやすい。 日本人街と呼ばれる地域もあって、滞在も比較的安全であった。 この街には数回出張した。 そのうち、最初の訪問を除いて、いずれも一人で行くことになった…

【現代詩】「蕎 麦」 空港のざわめきの中で 現代詩の試み

蕎 麦 日本をほんの少しだけ離れる前にふと蕎麦が食べたくなった大盛りのせいろを食べながら面白いくらいに蕎麦をきれいに食べきることだけを考えていた僕はこの旅程を楽しんでいるのだそう確かに思った ***** 海外へ出張することが多かった頃。 出国手…

「別れの予感」 テレサ・テン 【大人が車の中で聴く曲】

こんにちは、暖淡堂です。 まだしばらくは暑い日が続きそうですね。 それでも、いつかは秋がきて、冬になって… 秋になると、紅葉を見に車で出かけるのもいいでしょうね。 そんな時、車の中で聴く曲は、やはり落ち着いた雰囲気の曲が合うと思います。 窓の外…

【現代詩】「白 日」 詩を書き始めた頃の足掻きの記録として 現代詩の試み

白 日 暑い日、どうでもいい書き物をしていると、あごの先から汗がまだ何も書いていない白紙の上にぽた、と落ちる、それを特に何を考えるでもなく指でなぞると、ゆらゆらと揺れるひとがたになる、それは、ぼうっとした白い光の満ちた空間に浮かぶひとがたに…

母の家系もまた、北海道入植民 新十津川のことなど 【沙河5】

母の家系も北海道入植者です。 南北に流れる石狩川を挟んで、砂川の西側にある地域の出身。 新十津川と呼ばれる地域で生まれ育っています。 水田が広がる、のんびりとした土地です。 現在の新十津川もあまり変わりませんね。道路は広くなったかな。 母の実家…

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