風と雪
足元を駆け抜ける子犬を追って
ただズルいだけの気配が
落ち葉をめくる
その冷たさがとても雑だ
匂いだけで降っていた雲のカケラが
首筋を撫でながら
なぜか笑う
透き通ったアマい声で
季節の変わり目に
騙されるとしたら
重さのないものだけが
この手に残ればいい
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足元を駆け抜ける子犬を追って
ただズルいだけの気配が
落ち葉をめくる
その冷たさがとても雑だ
匂いだけで降っていた雲のカケラが
首筋を撫でながら
なぜか笑う
透き通ったアマい声で
季節の変わり目に
騙されるとしたら
重さのないものだけが
この手に残ればいい
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