こんにちは、暖淡堂です。
平均値というのは便利な考え方だと思います。
たくさんあるものを「大体の基準」で判断するときには平均値が役に立ちます。
一方で、その平均値はなにかの判断に使っていいものだろうか、と思ったりします。
今回は、その辺りの話題。
平均的な身長で考えてみる
大きな人が一人(オレンジ色)、小さな人が一人いる場合(青色)。
平均的な身長の人は真ん中にいる人(緑色)。
この二人が一緒に住んでいる家のドアの大きさを考えるときなどは、大きい人の身長に合わせて作るのでしょうか。
小さい人にとってみれば、大きなドアは重たくて、使いにくいですよね。
小さな人に合わせてドアを作ってしまうと、大きな人が出入りするのが大変。
では、平均的な人に合わせて作るのがいいのでしょうか。
そうすると、大きな人と小さな人、どちらもちょっとずつ使いにくいドアになってしまいそうです。
こんな感じで、平均値を使うときにはちょっと注意が必要。
まあ、そもそも二人だけのときには、お互いに相談するのがいいでしょうね。
「平均値」について、簡単にまとめてみました。
老後資金「2000万円」のことを考えてみる
ちょっと唐突な感じがするかもしれませんね。
「平均値」について考え始めたきっかけが、このことだったので、ご容赦ください。
で、「老後資金2000万円」は平均値のお話とのこと。
定年後、平均寿命くらいまで暮らしていく上では、このくらいの貯金がないとお金が足りなくなりますよ、ということ。
当然、お金をたくさん使う人と、少ししか使わない人はいるでしょうね。
たくさん使う人は、たくさん使っても問題が生じないくらいに経済的に余裕のある人でしょう。
あるいは、もともとが、日常的にお金のかかる暮らしをしているのかもしれません。
収入が多い分、出費も多いような感じで。
で、少ししか使わない人は、普通に無駄なく生活している人かもしれません。
日々使うお金は少なくても、満足して暮らせていることもあるかと思います。
安心や満足と、使うお金の量とは、あまり相関がない気がしています。
それぞれの状況を考えると、あまり無理がないのだと思います。
こういう場合に、「平均値」はどのくらい意味があるのでしょうか。
資金を平均値よりも多く持っている人には、「もっと使っていいよ」というメッセージでしょうか。
資金が平均値よりも少ない人には、「そのままでは足りなくなるよ」ということを言いたいのでしょうか。
資産運用のこと
この「老後資金2000万円」と並行して、「資産運用」を勧めるような話が聞こえてきます。
あるいは「保険加入」。
その時に使われるのが上の平均値。
そして、人々に意識させられるのが、自分自身の平均値からのズレ。
それも実際には存在しない「平均的」な人からの想像上のズレ。
上のリンク先の記事を読んでいて思い出したのですが、この話には「ゆとりある老後」という言葉が静かに紛れ込んでいます。
「ゆとりある老後」というのも、想像上のものですよね。
この言葉が持っているイメージにも、ちょっと気をつけた方がいいかもしれません。
*☺☺☺☺☺*
すみません、今回は全体に取り止めがなくなってしまいました。
この記事は、時々修正します。
平均的な人など存在しない
「平均値」を使ったイメージには気をつけたい
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