こんにちは、暖淡堂です。
極私的京極祭、秘めやかに絶賛開催中です。
季節がいくつも変わりましたが、同じ熱量を持って継続しています。
今年は思いついて京極祭を続けていますが、その影響で、例年恒例の「あれ」を忘れていました。
毎年欠かさず実行していたのですが、今年はできていませんでした。
これも、年末年始のお休みの楽しみにしておきたいと思います。
それはそれとして。
「百器徒然袋 雨」は1999年11月10日に第一刷発行です。
まだ20世紀のこと。
読み返しましたが、探偵榎木津がところどころで仁王立ちする姿のイメージがあっただけで、ストーリーのほとんどを覚えていませんでした。
そのおかげで、今回もとても楽しく読むことができました。
VIVA!記憶力減退!!
で、気づいたのですが、なんと、あの中禅寺秋彦が「笑っている」のです。
それも、数回。
憑き物落としを生業とする、安倍晴明ゆかりの神社の神主の。
いつも不機嫌な顔をしている京極堂が、笑っています。
そんなシーンを探しながら読むというのも、この本と付き合っていく上での楽しみでもあります。
一箇所だけ引用します
「ああーそのー」
「もうすっかりバレてますよ」
中禅寺はそう云って、にやりと笑った。
あの中禅寺秋彦が、肩を震わせて笑っているところもあります。
いかがでしょう。
読んでみたくなりませんか?
探偵の榎木津礼二郎の仁王立ちは随所に現れます。
それも、とてもスッキリとした気分にしてくれる場面です。
そんなこんなで、極私的京極祭はまだ終わりません。