安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「百器徒然袋 雨」 京極夏彦 仁王立ちする探偵 笑う陰陽師

百器徒然袋_雨、京極夏彦

 

 

こんにちは、暖淡堂です。

極私的京極祭、秘めやかに絶賛開催中です。

季節がいくつも変わりましたが、同じ熱量を持って継続しています。

今年は思いついて京極祭を続けていますが、その影響で、例年恒例の「あれ」を忘れていました。

それは「太宰治の『津軽』を夏に読むこと」です。

 

 

毎年欠かさず実行していたのですが、今年はできていませんでした。

これも、年末年始のお休みの楽しみにしておきたいと思います。

 

それはそれとして。

「百器徒然袋 雨」は1999年11月10日に第一刷発行です。

まだ20世紀のこと。

読み返しましたが、探偵榎木津がところどころで仁王立ちする姿のイメージがあっただけで、ストーリーのほとんどを覚えていませんでした。

そのおかげで、今回もとても楽しく読むことができました。

VIVA!記憶力減退!!

 

で、気づいたのですが、なんと、あの中禅寺秋彦が「笑っている」のです。

それも、数回。

憑き物落としを生業とする、安倍晴明ゆかりの神社の神主の。

いつも不機嫌な顔をしている京極堂が、笑っています。

 

そんなシーンを探しながら読むというのも、この本と付き合っていく上での楽しみでもあります。

 

一箇所だけ引用します

「ああーそのー」

「もうすっかりバレてますよ」

中禅寺はそう云って、にやりと笑った。

「百器徒然袋 雨」 京極夏彦 講談社ノベルズ版 p466

 

 

あの中禅寺秋彦が、肩を震わせて笑っているところもあります。

いかがでしょう。

読んでみたくなりませんか?

 

探偵の榎木津礼二郎の仁王立ちは随所に現れます。

それも、とてもスッキリとした気分にしてくれる場面です。

 

そんなこんなで、極私的京極祭はまだ終わりません。

 

 

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dantandho

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