歌人、楽人として活躍し、白河院政期には勅撰集の選者となりました。
源俊頼朝臣とは
生年が1055年、没年は1129年。
宇多源氏に連なる一人です。
歌人として、楽人として、その才能を評価された人でした。
また能書家の家系の人でもあり、その書がいくつか残されています。
歌人としては、白河上皇の院政期に、五番目の勅撰集「金葉和歌集」の撰集を行っています。
藤原定家は、百人一首に選んだ源俊頼の歌を高く評価していました。
この歌を踏まえて、「新古今和歌集」に収められている、次の歌を詠んでいます。
歌:年も経ぬ 祈る契りは はつせ山 尾上の鐘の よその夕暮れ
歌の意味:あの長谷観音に祈った恋は終わってからもう何年も経ってしまったのだ。初瀬山の尾上では、夕暮れ時の鐘が鳴っている
時代背景
篳篥とは以下のような楽器のこと。
雅楽の演奏に使われていますね。
雅楽は、最近だと、元日の午前中にNHKの教育テレビで放送されるくらいでしょうか。
名演奏です。
やはり第一人者ですね。
音の感じが、日の出の頃の穏やかな時間を思い出させます。
百人一首の歌
歌:うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
歌の意味:冷たい心のあの人の心を振り向かせようとは長谷観音に祈ったが、初瀬山の山おろしがこんなに冷たく吹くようにとは祈ってはいないのに。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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