安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「夜もすがら 物思ふ頃は 明けやらで」 俊恵法師 鴨長明の師でもあった

百人一首第85番目の歌の作者は俊恵法師しゅんえほうしです。

東大寺の僧にして、歌人でもありました。

 

今回は俊恵法師について紹介します。

 

俊恵法師とは

生年は1113年、没年は1191年。

父は源俊頼百人一首74番の歌人)です。

 

dantandho.hatenadiary.com

 

出家後、白河にあった自房を歌林苑と名付け、そこで盛んに歌会や歌合を行いました。

また俊恵法師は鴨長明の師としても知られています。

 

sirdaizine.com

 

俊恵法師が自らの歌林苑で歌合を行っていた頃は、次第に平家の権勢が頂点を極めていった時期。

時代の大きな変わり目を生きながら、歌道を極めていったということでしょう。

 

百人一首に選ばれている歌は、女性の視点で書かれたものですね。

歌道に打ち込んだ達人による一首。

 

時代背景

鴨長明の名前が出てきました。

方丈記」の作者ですね。

この「方丈記」で書かれている時代が、ちょうど平家の権勢の高まりから源平の騒乱、鎌倉幕府における北条氏の台頭の頃。

この時代を生きながら書かれた文章だと思うと、また読み方も変わってくるかと。

今、手元にある「方丈記」をチラチラと眺めてみると「福原遷都」という章がありました。

これは平清盛が強引に推し進めたものですね。

すっかり忘れていました。

そのうち、全体を読み直してみようと思います。

 

 

百人一首の歌

歌:夜もすがら 物思ふ頃は 明けやらで 閏のひまさへ つれなかりけり

歌の意味:夜、あの人が来るのではないかと思っている間は、夜もなかなか明けてくれない。寝室の扉の隙間さえもつれない表情にみえるものよ。

 

 

「夜もすがら 物思ふ頃は 明けやらで」 俊恵法師

鴨長明の師でもあった

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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dantandho
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