安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「速度差」 遅れることで実現されるズレを生きる 現代詩の試み

 

速度差

 

〝私〟は

希薄な流体の速度差が生み出す

濃淡の、層状の、互いに混じり合わない

白い空間に置き去りにされる

 

柔らかな身体と、硬い嘴をもつ

雛の群の中に放り出されたように

〝私〟の身体は

 

心地よさと痛みとを同時に感じる

それは不意に熱く、不意に冷たく

〝私〟を眠らせない

 

ああ、幾本もの白い指よ

〝私〟は〝ここ〟でいい

もう行ってくれ…

  

*****

 

僕の書棚には、自費出版されたものから古典のものまで、詩集がたくさんあります。

自分で買ったものも多いのですが、自費出版された方から献本していただいたものも結構あります。

 

詩と思想研究会」(2003年頃を中心に参加していました)で出会った方々からいただいたものが10冊ほど。

詩と思想」誌での書評欄の担当をしていた時(2004年頃)に送っていただいたものが20冊ほど。

自分で買った詩集(岩成達也さんや吉増剛造さん、粕谷栄市さんの作品集など)が10冊くらい。

ミショーその他の翻訳物が数冊。

 

どの詩(詩集)からも「詩人として生きる」確かな息遣いが聞こえてきますね。

詩を書かなくても、詩人として生きることはできます。

詩に関心のある方、まずは詩人として生きてみることを試されてはいかがでしょうか。

詩人としての第一歩はとても簡単です。

立ち止まって、空を見上げて、ああ、と心のなかでつぶやくだけ。

僕はそこから始めました。

 

 

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dantandho

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