安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

*本ブログにはスポンサーによる広告が表示されています

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

上田秀人 「百万石の留守居役十七 要訣」 壮絶な舌戦の果て

上田秀人さんの小説のファンは多いかと。 剣戟シーンもとても面白いのですが、言葉で挑む舌戦にも息を呑みます。 この「百万石の留守居役」シリーズは、加賀前田藩の宿老本多政長の娘婿、瀬能数馬の成長を描いています。 シリーズ前半の、徳川将軍位継承での…

「住の江の岸に寄る波よるさへや」 藤原敏行朝臣 繰り返し押し寄せる恋心

百人一首第18番目の歌の作者は能書家としても有名な藤原敏行朝臣。 多くの人から頼まれて二百部あまりの法華経を書写したといわれています。 今回は藤原敏行朝臣について紹介します。 藤原敏行朝臣とは 藤原姓ですが、藤原南家の人。この頃の権勢の中心にい…

印刷機がなかった頃の出版はどうしていたか 【古典作品と著作権】

活字を使った印刷技術は中国からヨーロッパに渡り、その後の文化の発展に大きく寄与しました。 ところで、この活字を使った印刷技術が使われる前は、どのようなものたっだでしょうか。 捺印方式での印刷 文字や短い文章を彫った印を押すというのが印刷の始ま…

雷水解 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

この記事は暖淡堂の別のブログ「易の言葉で穏やかに暮らす」に移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 // 現在のurl var href = window.location.href; // 記事ページのurl正規表現 var re = new RegExp(…

八神純子 「みずいろの雨」 流れる水滴のような滑らかな声

雨雲が空を覆う季節ですね。 早く梅雨が明けてもらいたいです。 こんなときには、耳から爽やかになりましょう。 八神純子さんの「みずいろの雨」を紹介します。 嫁さんのレコードを見ていて、これが出てきました。 一番初めに買ったレコードとのことです。 …

約束の時間を守るために心がける3つのこと

こんにちは 暖淡堂です 生活の中で安心を得るためには お互いに安心感を与えあう人間関係の中で暮らしたいものです 安心感を与えあう人間関係をつくるために 心がけるべきは「約束した時間は守る」ことではないでしょうか 約束した時間は守る 暖淡堂は 約束…

タイの麺料理 バミーヘンとシューマイ バンコクローカルの食堂で 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

タイの麺料理バミーヘン タイで家族で暮らしていた頃は、週末によくバンコクに出かけていました。 出先で昼食に、たまに冒険してローカルな食堂に行くこともありました。 今回紹介する写真は、バンコクでデモが行われるときに人々が集まるところの近くにある…

北方謙三 「楊令伝十五 天穹の章」 夢として伝承されるもの

北方謙三さんの「楊令伝」、全巻再読しました。 二度目も面白く読み進められました。 年で、物忘れが激しくなっていることもあるかもしれませんね。 「楊令伝」は「水滸伝」を承けて続けられたシリーズ。 楊志の子として育てられた楊令を主人公としています…

「ちはやぶる神代も聞かず竜田川」 在原業平 才人の振る舞いに潜む反骨心

百人一首第17番目の歌の作者は在原業平。 16番目の歌の作者在原行平の弟です。 兄弟の歌が並んでいるのですね。 在原業平は「伊勢物語」の主人公と考えられている人物です。 今回は在原業平について紹介します。 在原業平とは 時代背景 百人一首の歌 在原業…

古典作品の所有権と著作権 作品の所有者は作品を自由にできる? 【古典作品と著作権】

少し前のことになりますが、以下のニュースが話題になりました。 バンクシー作品をオークションで落札した人が作品を半分ほどシュレッダーにかけたのですが、そのシュレッダーにかけられた作品がさらにオークションで高額で落札されたというものです。 www.b…

雷風恆 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

この記事は暖淡堂の別のブログ「易の言葉で穏やかに暮らす」に移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 // 現在のurl var href = window.location.href; // 記事ページのurl正規表現 var re = new RegExp(…

臨済録 原文全文 活き活きとした禅の言葉の奔流

臨済録原文は宋が金の圧迫を受けていた頃(1120年頃)に円覚宗演がまとめたものと伝えられているものを用いました。 臨済録は、唐から宋、明にかけて多くの人たちに読み継がれて来ました。 その文章は、当時の口語文に近いとのこと。 いわゆる我々が学校で漢…

ライフワークバランス向上の第一歩 時間を効率的に使う 3つのポイント

朝の時間の使い方が大事 こんにちは、暖淡堂です。 周囲のことに惑わされない、 小さなことで動揺しない、 そんな落ち着いた大人の暮しがしたいものです。 そして、仕事と自分の生活のバランスが取れた生き方。 それが実現されると、もっといいと思っていま…

タイの床屋さん 日本とちょっとだけ違うところ 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

タイの床屋さん タイ駐在中は、髪が伸びたら床屋さんに行っていました。 何箇所か試しに行ってみて、感じの良かったところに通うようにしました。 床屋さん、シラチャにはたくさんありましたね。 日本みたいに理容師協会みたいなものがあるのか、ないのか。 …

八切止夫 「新説・源平盛衰記」 平氏はどこから来て、どこへ行ったのか

八切史観による書物を初めて読みました。独自な歴史観で、教科書に書かれているように歴史を理解している人には若干抵抗があるかも知れません。しかし、教科書も、定説とされているものを選んでいますが、その定説も覆されることがないとは言えません。柔軟…

「立ち別れいなばの山の峰に生ふる」 中納言行平(在原行平) 別れの情景を詠う

百人一首第16番目の歌の作者は中納言行平(在原行平)。 在原業平の兄です。 因幡守として赴任する時に詠んだ歌が百人一首に選ばれています。 今回は中納言行平(在原行平)について紹介します。 中納言行平(在原行平)とは 時代背景 百人一首の歌 中納言行…

著作権の始まりは出版業者の保護から 印刷技術の進展にともなうコピーの抑止が目的だった 【古典作品と著作権】

著作権の始まりは出版社の保護から 歴史の教科書によれば、印刷はまず中国での木版印刷から始まったとのこと。この技術を西洋の宣教師たちがヨーロッパに持ち帰って聖書の普及に用いられたようです。その後、ヨーロッパで活版印刷の技術が開発されて、印刷物…

震為雷 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

この記事は暖淡堂の別のブログ「易の言葉で穏やかに暮らす」に移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 // 現在のurl var href = window.location.href; // 記事ページのurl正規表現 var re = new RegExp(…

【お気に入り動画の紹介】有隣堂しか知らない世界 ガラスペンの回 小樽に行くたびに気になる

「有隣堂しか知らない世界」のうち、ガラスペンの回を紹介します。 ガラスペンの存在は結構前から知っていたのですが、実物は小樽で初めてみました。 それで、いつか手に入れようと思っているのですが、未だ実現しません。 小樽のガラス職人が作った(と思わ…

シラチャ日本祭り 2010  ネコジャンプ知らなかった 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

シラチャ日本祭り2010 シラチャ市と日本人会の共催で日本祭りが行われていました。タイでは比較的過ごし訳すなる12月、市内のスカパープ公園を中心にステージが組まれたり、屋台が出されたりしていました。 我が家は嫁さんがお茶のブースのお手伝い、娘は日…

「君がため春の野に出でて若菜摘む」 光孝天皇 優しい思いやりの歌人

百人一首第15番目の歌の作者は光孝天皇。 皇子の頃に詠んだ歌が百人一首に選ばれています。 光孝天皇は、先に紹介した陽成院が若くして退位した後に即位した天皇。 その時の年齢は55歳だったようです。 今回は光孝天皇について紹介します。 光孝天皇とは 時…

著作者が不明な場合 著作物は自由に利用できる? 【古典作品と著作権】

著作者不明 著作物には、時々誰が著作(権)者なのかがわからないものがあります。そもそも誰が創作したのかがわからないものや、著者が亡くなった後、権利を相続した人と連絡が取れないなんて場合ですね。 そんな場合、著作(権)者に無断で著作物を利用し…

雷火豊 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

この記事は暖淡堂の別のブログ「易の言葉で穏やかに暮らす」に移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。 // 現在のurl var href = window.location.href; // 記事ページのurl正規表現 var re = new RegExp(…

夏になると必ず聴きたくなる サーカス「Mr.サマータイム」

夏になると必ず聴きたくなる曲。それがサーカスの「Mr.サマータイム」です。 曲のうねるような感じが、夏の夕暮れ時から夜にかけての、日の沈んだ後の暑さのようです。 もう40年以上前の曲なのですね。それを思うと、40回以上の夏が過ぎているわけで。で、そ…

タイでのお買い物のこと 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

タイでのお買い物のこと タイ駐在員として住んでいた頃は、家族とよくお買い物に行きました。赴任した当初こそ赤シャツのタクシン派、青シャツの反タクシン派などのデモでバンコクはざわざわしていましたが、それが落ち着くとノンビリした感じになって。デパ…

新宿の魅力 阿川大樹 「終電の神様 始発のアフターファイブ」

また「終電の神様」を読んでしまいました。「あ」の作家から進みません。昨年中に「い」に進みたいなと思っていたのですが、全然ダメですね。面白い作家さんがたくさんいるみたいです。 で、この「終電の神様 始発のアフターファイブ」は、それぞれのストー…

ダブルバインド:二重拘束 もしも国の政治にダブルバインドが現れたら 引き起こされる大規模な無関心

ダブルバインド:二重拘束 ダブルバインド:二重拘束は、意図的あるいは非意図的に相手を自分のコントロール下に置こうとする時に現れます。 会社の仲間や友人関係、家族の中で現れがちです。これらは面倒ですが、影響範囲はある程度制限されています。 深刻…

「陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに」 河原左大臣こと源融 光源氏のモデルの一人

第14番目の歌の作者は河原左大臣こと源融。 嵯峨天皇の皇子の一人ですが、臣籍に下り源姓を名乗りました。 恋多き人だったようで、光源氏のモデルの一人とも言われています。 今回は河原左大臣こと源融を紹介します。 河原左大臣とは 時代背景 百人一首の歌 …

PVアクセスランキング にほんブログ村