安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「住の江の岸に寄る波よるさへや」 藤原敏行朝臣 繰り返し押し寄せる恋心

百人一首第18番目の歌の作者は能書家としても有名な藤原敏行朝臣

多くの人から頼まれて二百部あまりの法華経を書写したといわれています。

 

今回は藤原敏行朝臣について紹介します。

 

藤原敏行朝臣とは

藤原姓ですが、藤原南家の人。この頃の権勢の中心にいたのは藤原北家の人たちでした。

歌人としてだけではなく、書も上手で、法華経を多く書写したのですが、本人は魚を食べ、また女色も自らに禁じることがなかったので、死後は地獄に堕ちたといわれています。

 

時代背景

権勢の中心には藤原北家の人たちがいましたが、藤原南家の人たちも高位にいました。ちなみに藤原は藤原不比等の四人の子の系統が四家に分かれていて、北家、南家、式家、京家となっています。繰り返しになりますが、当時の権勢の中心は北家です。

南家は藤原不比等の長男武智麻呂を祖としますが、道鏡と対立した仲麻呂の乱ののち衰退します。南家には、少し時代が下ると、動乱の中心となる人物がまた現れます。

平安末期に活躍した信西入道がその人。しかし、その生涯は悲劇的な終わり方をします。

 

その他、藤原四家については下記サイトをご参照ください。

 

heianmagazine.com

 

百人一首の歌

歌:住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ

歌の意味:住の江の岸に寄る波のように思いが何度も押し寄せるそんな夜、せめて夢の中で恋の逢瀬として、人目を避けて会いに来てはくれないだろうか。

 

「住の江の岸に寄る波よるさへや」

藤原敏行朝臣 繰り返し押し寄せる恋心

 

藤原氏もよく調べると色々と系統があるようです。

今いる藤原さんも、どの流れなのか調べることはできるのでしょうかね。

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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dantandho
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