百人一首第87番目の歌の作者は寂蓮法師じゃくれんほうしです。 定家の従兄弟にあたる人です。 今回は寂蓮法師について紹介します。 寂蓮法師とは 生年は1139年頃、没年は1202年。 俗名は藤原定長で、父は阿闍梨俊海。 後、阿闍梨俊海の兄の藤原俊成(藤原定…
こんにちは、暖淡堂です。 VOCAPANDAさん、最近続けて「幽遊白書」のテーマ曲のカバーを公開しています。 どの曲も、VOCAPANDAさんのツヤとハリのある声で、情感を込めて歌われています。 オリジナルを知っている人も、十分に納得する出来上がりですね。 以…
こんにちは、暖淡堂です。 十八史略原文の電子データ化を進めています。 十八史略の冒頭部分、「太古」の内容について簡単に説明します。 「太古」は「天皇てんこう氏」から始まります。木徳ぼくとくによって王となったとされています。 この木徳とは五行(…
ここ 不意に目があう と、ここに 搾り落とされる 不定形の 滴 言葉に身を隠す前の ***** 言葉は、相手に向かって発せられると同時に、自分自身に向かっても語りかけます。 今、自分が言いたかったのは、このようなことなのか。 相手に伝えたかったのは…
スカパープ公園に来ていた果物屋さん 2010年7月末頃のさらに続き。 この頃になって、やっと僕も家族も、タイでの暮らしに慣れ始めてきていた。 妻は、同じサービスアパート(ホテル)に暮らしている他の奥様たちと情報交換を盛んにしているようだった。 シラ…
こんにちは、暖淡堂です。 アリスの曲を聴くと、シングルが発売された当時、自分がどのような暮らしをしていたかを思い出します。 そのくらい、いつも聴いていたということかもしれません。 「夢去りし街角」(B面は「逃亡者」でした)を聴いていたのは中学3…
こんにちは、暖淡堂です。 極私的京極祭、越年継続中です。 京極堂(中禅寺秋彦)モノは、スピンアウトを含めて残り数冊。 それを終えると、やっと2023年刊行の「鵼の碑」を手にすることができます。 (勝手に自分で決めているだけですが…) 「邪魅の雫」は2…
こんにちは、暖淡堂です。 そろそろ卒業シーズンですね。 例年多くの方が卒業ソングの紹介をされていますが、僕はやりません。 が、この曲だけは紹介したいと思います。 名曲です。 松田聖子さんの一連のヒット曲の中ではちょっと埋もれ気味。 それでも、印…
こんにちは、暖淡堂です。 図書館や書店に行くと、どうしても「定年後」、「老後」、「お金」、「不安」と書かれている書物に目がいってしまいます。書店はSEO、上手く出来ていますね。 それはそれとして、今回読んだのは以下の一冊。 「定年後」の”お金の不…
こんにちは、暖淡堂です。 FPの勉強をしていたり、極私的京極祭開催中だったりするため、他の本があまり読めていません。これではいけない、と思い、他の本も数冊積み上げて週末にまとめて読むことにしました。 今回読んだ本の中の一冊が「国民の底意地の悪…
こんにちは、暖淡堂です。 「義経記」の四回目。 源義朝と常盤(常盤御前)との間に子供が三人いました。 そのうちの一人、牛若が後の源義経です。 そのほかに腹違いの子供は多くあった。尾張の国熱田の大宮司の娘との間にも子があった。遠江蒲(とうとうみ…
ともだち 今日娘のともだちが引っ越していく 娘はいつものように一緒に遊んでいる そして、そのまま別れるようだ この日が、胸の中の冷たいしずくになっていることに気がつくのはいつのことだろうか その日も空が晴れていてくれたらいい ***** 娘がまだ…
百人一首第86番目の歌の作者は西行法師さいぎょうほうしです。 定家らの時代にもその歌と生涯は愛されていましたが、現代でも西行法師の歌は多くの人に読み継がれていますね。 今回は西行法師について紹介します。 西行法師とは 生年は1118年、没年は1190年…
こんにちは、暖淡堂です。 コロナのこと、誰かきちんと振り返って記録しておくのがいいでしょうね。 もう忘れかけている気がします。 「統一〇〇」も「パーティー〇〇キックバック」も「確定〇〇」も、記憶の彼方に遠ざかりつつあります。 (「確定〇〇」は…
大学のある街への引越し当日は曇っていて、時折雪が降っていた。父の車に一人暮らし用に必要なものを詰め込んで、大学のある街に向かった。父母と妹、それに僕の四人が車に乗って出かけた。祖母は家に残った。玄関で僕たちの出発を静かに見送っていた。車が…
争わない 姿のよいひとは、争わない。無理に人々の前に出ないし、上に立たない。人々を導かないといけないときは、横に立つ。そして、そっと腕に触れるようにして、一緒に進む。方向を指差し、そちらに向かえ、などと指示をしない。そのひとが選んだ方向を尊…
風花の舞う夜、将軍家鬼役矢背蔵人介は悪徳商人を暗殺すべく、闇に身を沈める。 だが、その矢背蔵人介の目の前で、見知らぬ武士が商人の命を奪ってしまう。 自らの暗殺にしくじった矢背蔵人介はその武士の背後を探る。 そこには飢饉に喘ぐ東北の民の暮らしを…
春の日差し 暖かな日差し微かな風 やわらかな笑声甘い匂い 春は確かに 近くに来ている どこかに引っ掛かっている冬の裾を 明日の朝 外してあげよう ***** 過去のデータを見ると、僕は毎朝、詩を書いていたようです。 これも2008年の作品。 気持ちに波が…
祖父が亡くなったときに起こった不思議なことが、今でも実家の家族の話題になります。 特に鳴家やなり に関しては「実例」のようなものが家族内で共有されています。 「誰々が亡くなったときには」、「どこそこのおばさんが危篤になったときには」など、いく…
こんにちは、暖淡堂です。 2020年3月3日の日記です。 この日が、僕が意図的に行った時差通勤の初日でした。 小田急で新宿駅まで。 新宿から品川駅の先まで。 それなりに人は多かったようです。 緊急事態宣言の前だったので、まだ皆さん様子見ですね。 以下、…
十八史略とは 徳川家康をはじめとする戦国武将たちも愛読した「十八史略」。 これは中国の歴史書です。 内容は太古の伝説的な出来事から始まって、歴代の国のことを書いて、最後は元が南宋の支配圏を飲み込むまで。 特に宋(北宋)から南宋の滅亡までが詳し…
スタートしない まだスタートしない 今年はゆっくりと 今夜はたくさん寝るんだ ビールを少し多めに飲んで ***** これも2008年のお正月休み期間中に書いています。 思えば、これまでの会社員生活の中で、トップクラスに忙しい時期だったと思います。 力…
こんにちは、暖淡堂です。 また、少し前の日記です。 通勤しないことのメリットに気づき始めていますね。 同時に、デメリットも。 そういえば、マスクと同時にトイレットペーパーも品薄になっていました。 探して歩くなんてこともしていたようです。 なんだ…
石の川原 国道沿いの無人駅に降り立つ 切符を改札口の金属製の箱に入れ 何かに呼び止められるように何度も振り返りながら 国道を渡る その先に、ゆったりと川が流れている ごつごつした石を踏みながら水に近寄ると やはり何かに呼び止められるような気がする…
その場に馴染む 姿のよいひとは、その場に馴染む。人々の中にいても、悪目立ちすることは決してない。自分と合わない人たちの中に、無理に入り込もうともしない。むしろ、穏やかに集まってくる人たちと一緒にいることが多い。そして、その人たちと、自分自身…
家族が、「イベリコ豚」のことを 「イベリ子豚」 じゃないの、と言いました。 笑いましたが むかし 「重いコンダラ」 と言っていたテニス部の先輩のことを ふと思い出しました。 巨人の星の主題歌の 冒頭部分のことで。 言葉で数十年を飛び越えた 貴重な時間…
こんにちは、暖淡堂です。 今回は「義経記」の三回目。 源義朝が都落ちするときに一緒に逃げた子らの最後になります。 頼朝は逃げる途中ではぐれてしまっています。 義朝は、悪源太に北国の勢力を駆り集めよと命じ、越前の浦に送った。しかし、それはうまく…
こんにちは、暖淡堂です。 コロナ禍が始まった頃のブログ記事を転載します。 割と呑気に過ごしていたのがバレてしまいますが。 もう4年前のことになるのですね。 時間が過ぎるのは早いものです。 以下、他ブログの過去記事(2020年3月2日の日記)を転載。 や…
百人一首第85番目の歌の作者は俊恵法師しゅんえほうしです。 東大寺の僧にして、歌人でもありました。 今回は俊恵法師について紹介します。 俊恵法師とは 生年は1113年、没年は1191年。 父は源俊頼(百人一首74番の歌人)です。 dantandho.hatenadiary.com …
速度差 〝私〟は 希薄な流体の速度差が生み出す 濃淡の、層状の、互いに混じり合わない 白い空間に置き去りにされる 柔らかな身体と、硬い嘴をもつ 雛の群の中に放り出されたように 〝私〟の身体は 心地よさと痛みとを同時に感じる それは不意に熱く、不意に…