大学のある街への引越し当日は曇っていて、時折雪が降っていた。
父の車に一人暮らし用に必要なものを詰め込んで、大学のある街に向かった。父母と妹、それに僕の四人が車に乗って出かけた。
祖母は家に残った。玄関で僕たちの出発を静かに見送っていた。車が走り出したとき、祖母は泣いていた。
僕はその日、家族と別れ、生まれ育った街、豊沼-砂川を離れた。
*
この日の朝、実家を出てからずっと、砂川を離れたままです。
帰省はしていますが。
思えば、砂川で過ごしたのは18年間で、それ以後の方がずっと長くなってしまいました。
泣いていた祖母 豊沼-砂川(四十二)
沙河の方も、高校卒業の部分で止まっています。
そのうち、断片的にでも、少しづつ書こうと思っています。
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