シニア世代のリスキル(学び直し)ニーズ
新聞にリスキル(リスキリング)の記事が載っていました。リスキルとは働きながら現在の業務とは直接関係ないスキルを身につけるために学び直すこと。これが求められる背景としては、急激にニーズが高まっているIT関連人材の不足があります。新卒学生や中途の採用では間に合わないことがすでにわかっています。そこで、働きながら勉強して、新たなスキルを身につけ、新分野で働こうという意欲を持った人たちが増えている、ということのようです。
どの世代でもリスキルを目指した勉強は可能だと思います。30歳代、40歳代でのリスキルは、現在の職場の枠を越えて活躍するための手段となります。一方で、50歳代以上のリスキルはもっと先、定年後、第2の人生を見据えたものに出来ます。この50歳代以上のリスキルは、若い世代のリスキルよりもずっと効率的、効果的です。
シニアのリスキルが効果的である理由
・仕事を経験しているので、すでに身についているスキルが生きる
仕事を通じて身につけてきたスキルが、学び直しに自然に生かされます。それが1番発揮されるのが段取りやスケジュール管理。目標を決め、手順を整理し、必要な時間を確保する。仕事の基本中の基本ですね。これらは仕事をしてきた50歳代以上の人であれば自然に出来ます。無駄なことは行わず、常に成果を出すことを求められてきたシニアが、自分の学び直しのためにそれを生かすのですから、効果的でないわけはありません。
・必要なものに集中できる
50歳代以上の人は、若い世代よりもリスキルに集中しやすいです。30歳代くらいまでは、身につけるべきスキルなどが人事部や上司から指示されて、それらをこなすのに多くの時間を取られています。同時に仕事を覚え、組織内の動き方を覚え、社外との付き合い方も覚え、等々、社会人としての成長に必要なものを学ばなければなりません。40歳代は実務の第一線で働くことが求められます。50歳代で部門長や役員になった人は、その仕事に集中しないといけないでしょうが、そういう人は一握り。多くの50歳代以上の人たちは、すでに多くを学んできたことで、新しいことを学ぶことに集中しやすくなっています。
・組織の一員としてのしがらみが緩んできている
50歳代、特に後半になると、会社によってはセカンドキャリア研修などによって、社外に働き場所を探すような働きかけを受けるようになります。会社は、60歳以上になる社員がその後も希望すれば働き続けることが出来るようにする義務があるのですが、多くの会社が用意している形がシニア採用というもの。給料は下がり、管理職であった人が新入社員かそれ以下の給料で働かないといけなくなります。であれば、それまで働いてきた会社を離れて、新しい分野で働いてみようという気も起きてきます。その場合、新たなスキルを身につけることは活躍できる分野を見つけるために必要なこと。可能性をこれらはリスキルの大きなモチベーションになります。
ポータブルスキル
ポータブルスキルを身につけることが求められる時代になりつつあります。例えば特殊な経理システムの運用、社内で構築したデータベースのオペレーション、代々使い続けてきた書式の記入方法など、決まった会社や職場、業務でないと生かせないスキルではなく、その人が働く場面であればどこでも生かせるポータブルスキルの獲得、蓄積が、これからの生き方を大きく左右する時代になっています。
リスキル シニアからのからの学び直しは
なぜ成果が出るのか
暖淡堂も、いろいろと学び直しにチャレンジしています。
ギターを弾く時間も長くなってきています。
読書の時間も増えていますね。
まだまだ新しいものとの出会いは続けたいです。
引き続き、どうぞご贔屓に。
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