安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【定年後の人たち】シニア採用期間満了後も求められて仕事を続ける人とは

この12月一杯でシニア社員採用期間を満了する人がいます。ずっと一つの部署で働いていて、知識もスキルも他の人はかないません。それは、シニア期間満了時でも変わりませんでした。

職場での第一人者であり続け、そのまま社員としてのキャリアを終えることになります。会社の制度としては、シニア期間後は、社員としては働き続けることはできません。しかし、社内の別の部署から強く請われて、別の立場で働くことになったようです。

 

その人の働き方、生き方を真似することは出来ませんが、私たちの定年後の過ごし方を考える際に、参考に出来ることもあるかもしれません。今回は、その人の働き方について考えてみたいと思います。

 

定年までのキャリア

入社時は研究開発本部に配属されました。その後すぐに知的財産部勤務となります。それ以来定年退職までずっと知的財産部。30年以上同じ職場で過ごしたことになります。特許の出願業務を続けながら、特許庁の電子出願システムへの対応、特許管理システム導入、年金管理会社のポータルサイト利用など、すべて中心になって進められました。それらの経験を介して、国内外の特許法、手続きの詳細、特許管理データベースの利活用などの知識を蓄積されています。定年近くになって、特許出願と特許権管理業務の両方の業務の指導的立場に立たれました。

 

シニア社員期間の業務

定年後は、管理職としての立場には制度上なれなかったので、特許管理システムの運用を専門に担当されました。他の業務の負荷がぐっと減らして、システムで利用できる関連ツール(データベース管理ツール)を自作したり、新たに導入する特許管理システムの仕様設計、実際の導入作業などを行ってもらいました。シニア期間満了時に、ツール類の棚卸をしたのですが、その多さと、それらがすべて有効に働いていることを知って、関係者は皆驚いています。

 

シニア社員期間後の働き方

今月いっぱいでシニア社員採用期間は満了します。今後は、他の部署から強い要請があったことと、本人の希望もあって、当社の関係会社にあたる人材派遣会社に登録し、派遣社員として働くことになっています。新しく働くことになる部署は、来年春に大きな組織変更があるため、新たなシステム導入が必要になっていて、そこでの環境整備、システムの仕様設計などに取り組むことになっています。

 

シニア社員期間満了後も働き続けるために必要だったこと

その人は、知的財産の仕事を続けると同時に、データベースの知識、プログラミング、その他情報関連技術を独自に身につけていました。現在、特許出願数は減少傾向にあり、特許出願の手続きが出来る人へのニーズは減っています。一方で、プログラミング等の情報関連技術者はニーズが増えている状況です。定年後も求められて働き続けるためには、今やっている仕事だけではなく、どこにいっても使えるようなポータブルスキルがやはり必要なのだなと、改めて納得しているところです。

 

シニア採用期間満了後も求められて仕事を続ける人とは

 

ずっと一人の人に頼り続けなければならなかったことを反省もしています。

来月からは大きな穴を残った人たちで埋めないといけません。

来週、シニア期間満了する人に記念品を渡す予定です。

記憶に残るようなものを渡せたらいいなと思っています。

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