こんにちは、暖淡堂です。
定年近くの人に、リスキリングが勧められています。
定年を期に、新しいスキルで仕切り直ししましょう、ということかなと理解しています。
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「再スタート」というと、同じことをやり直す、みたいな感じです。始めてみて、うまくいかなかったので、やり直してみる。そんな感じ。あんまりウキウキしません。
一方で、「もう一度スタートする」というと、スタートをもう一度する、ということで、それは、なにをスタートしてもいいような感じです。どこに向かってもいいし、なにを始めてもいい。なんだかワクワクします。
せっかく定年という制度があって、それまでの会社勤めに一区切りつけることができるのですから、その後の暮らしは、できるならばワクワクして過ごしたいもの。
もちろん、それまでの会社勤めが楽しくてしかたがなかった人は、それを続けるといいと思います。
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で、「もう一度スタートする」のであれば、できれば学校を卒業したての新入社員みたいに希望をもってスタートラインに立ちたいもの。そうではあっても、社会人生活も数十年送ってきていて、それなりに知識も経験もある。それらを生かしたい。
であれば、さらに、もう少しだけ新しい知識や技能を身につけることで、まったく新しいことを始められるかもしれません。
そこで必要になるのがリスキル。
ただし、このリスキルにもやらされるリスキルと、自分で戦略的に取り組むリスキルがあります。
やらされるリスキル
会社によっては、社員の生産性を上げるためにリスキルを積極的に行おうとしているところもあるようです。その意味でのリスキルは「社員の能力向上」。できないことをできるようになってもらい、社員一人当たりの生産性向上につなげるためのもの。会社側からすれば、リスキルはある意味「余剰人員対策」のようなものかもしれません。
会社から「今のままのスキルしかなければ、会社への貢献度は下がり続けますね、それではもう今までの処遇の維持は難しいですよ」と言われている感じです。それでリスキルが社内で提唱されている。
そのようなリスキルとは、僕は距離を置きたい。それは自分にとってやめるべきリスキルです。そう思っています。
もう30年以上今の会社のために働いてきたのですから、それには感謝を申し上げたうえで、現在の会社の業務にとらわれない方向性でのリスキルを進めます。
自分で意識的に進めるリスキル
会社で長い時間をかけて身につけた知識や技術のうち、それを使っていて世の中に貢献できたと感じられた知識、あるいは実際に手を動かしてみて楽しかった技術、それらをさらに充実させたいです。
会社では研究開発、外国の研究開発拠点のマネジメント、それに知的財産管理の経験をしてきました。特に知的財産管理の経験は、特許、商標、営業秘密や著作権などの管理が必要な組織や個人に役立ててもらえるものです。
また、特許管理システムの運用を通じて身につけたシステム管理、データベース関連の技術もあります。特にエクセルを使った集計ツール、データ処理ツールを自作することができるので、これもまた現在の会社に限らず、使えるところは多くあるのではないでしょうか。おそらく、小さなオフィスの細かなリクエストには、世界標準の大きなシステムでは対応できないものがたくさんあると思います。
であれば、リスキルで身につけるべき能力は、これらを補完し、より強くしていく方向のものになります。
これは、会社から見た「欠けている部分、弱い部分」を強くするリスキルとは違ったものです。これは自分にとって、なによりもやるべきリスキルです。
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還暦までもう少し。そのすぐ後に定年を迎えます。定年後も今の会社で仕事をすることもありえます。
それでも、自分はさらにその後を見据えて、もう一度スタートラインに立つつもりで、リスキルを進めたいと思います。
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そのリスキル、無駄です
定年後を見据えて意識的に始めるべきこと
今一番力をいれて勉強しているのがFPです。
自分の生活設計に役に立つことが実感されています。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。

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