なので、「源氏物語」の作者名として自分の名前を表示して出版するとどうなるか。
これは著作権のうちの著作者人格権「氏名表示権」とされている、著作者にのみ許されている権利に関係する問題です。
自分の著作物には「実名」、「変名(ペンネーム、ブログネームとか)」をつける、あるいはつけないで公表する権利が、著作者にあります。
実名をつけるか、ペンネームにするか、その名前をつけるか、つけないかまで含めて、著作者の判断で決められます。
そして、作品につけられた名前を他人が勝手に変えることはできません。
なので、「源氏物語」に自分の名前を作者名にして公表することは著作権侵害になってしまいます。
しかし、紫式部は70年以上前に亡くなっています。
著作権を主張する人はいません。
なので、訴える人はいない、ということになります。
「じゃあ、『源氏物語』に自分の名前を作者名にして本を出版しようか」なんて思う人もいるかもしれません。
著作権上は侵害が生じませんので、その部分は問題ないでしょう。
ただし、その行為が世の中で認められるかどうか、かなり怪しいと思いますので、やめておいた方がいいと思います。
炎上するかもしれません。
「源氏物語」の現代訳がたくさんありますね。
これらは翻訳者による創作物。
これらの著作権は翻訳者にあります。
当然、権利侵害は罰せられますので、十分なご配慮を。
以下は青空文庫のリンクです。
「源氏物語」に
自分の名前を作者名としてつけたらどうなるの?
ここまで書いて、上の疑問に対する答えは
「炎上する」
か
「無視される」
かの
いずれかなのだろうな、とも思いました。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
著作権についてしっかり勉強されるなら、以下がお薦めです。
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