こんにちは、暖淡堂です。
知的財産関連のニュースを見ていて、以下の記事に目をひかれました。
これは、作者は怒るかも…
— 暖淡堂 (@dantandho) 2023年4月6日
ミヤシタパークのアート作品、全く違う姿に 著作権侵害と作者が抗議:朝日新聞デジタル https://t.co/4Cns6bC0vV
さすがにこれはダメだろうと思います。
ダメな理由は以下です。
著作者人格権:同一性保持権
著作権は以下の二つからなります。
それぞれが権利の束です。
で、今回問題になるのが著作権法に書かれている著作者人格権のなかの同一性保持権。
(同一性保持権)
第二十条 著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
ニュース記事に書かれているのは、原作品に勝手にラッピングして、ずいぶん違った印象のものに変えてしまっています。
これを作成者(著作者)に無断で行ったようで。
おそらく、作品を引き渡した時に著作権の譲渡などが行われているかと思われます。
ただし、著作者人格権(同一性保持権を含む)は、著作者以外に譲り渡すことができないもの。
なので、著作者人格権への配慮は別途必要になります。
このあたり、もう少し注意が必要でしたでしょうね。
勝手に変えてはダメ 同一性保持権 著作者人格権のこと
このニュースで報道されている内容は、著作権と所有権の混同によるものとも思われます。またお立ち寄りください。どうぞご贔屓に。
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