2010年頃の路上には、なんだかわからないくらいの古い車と、そうでなければ日本車が走っていました。当時は日本車に乗るのがタイの人のステータスのような感じでしたね。生活にもう少し余裕があるとベンツ、BMWなどに乗っていたようです。
日本車では、日本名でホンダのフィット、日産のマーチ、マツダの各車種、それにトヨタの各車種が、もう、ここは日本か、と思うくらいにたくさん見かけました。
タイは日本と同じで車道は左側を走ります。なので日本と同じ仕様で使えるので、受け入れられたのだと思います。それに、タイの現地でたくさん日本車が生産されていました。
タイの道路で、日本車の次に見かけたのが、たくさんの種類(ジャンル?グレード?)のバス。
立派で綺麗で著作権的に問題のありそうなラッピングがされていて、かつ大音量スピーカー装備のリムジンバス。これは都市間交通に使われるのでしょうね。Dのミッキーやドナルドによく似たキャラクターが描かれていました。
その次のグレードが、エアコン付きの市内循環バス。これが利用できると便利かもしれませんが、よく渋滞に巻き込まれていました。
その次にくるグレードのバスは、どうもエアコンがついていない。ドアも開きっぱなし。確認したわけではないのですが、もしかしたらドアがはじめからついていないものもあったかもしれません。おまけに、どこからどこへ走っているのかよくわかりませんでした。現地の人に聞いたら、説明できないから使わないでくれと言われました。
車よりももっとたくさん目にしたのがバイク。三人乗り、四人乗りではもう驚くことができません。ただ、バンコク市内は多人数乗りは次第に減っていったような気もします。
で、人も路上にいます。人は、車の間をぬうように横断していきます。タイの車は、歩行者がいるくらいでは減速もしません。歩行者に譲るということもほぼありません。それでも歩行者は車道に出てきます。
自分で運転しているわけではないので、ただハラハラして見ているだけなのですが、歩行者は無事横断できています。きっと僕たちにはわからない阿吽の呼吸のようなものがあるのでしょう。
この件についても、現地の人に聞いたことがあるのですが、タイは人の命は安い、と言われたことがあります。複雑な気持ちになったことを覚えています。
10年と少しで、タイの道路事情もずいぶん変わっているようです。
最近タイに出張した人から、日本車が少なくなったと聞きました。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。

