こんにちは、暖淡堂です。
「臨済録」上堂から。
Google Bloggerで書いている「散木の小屋」の上堂(6)の部分から。
原文:師云、禍事、禍事
現代語訳:師は言った、危ない、危ない、と
師とは臨済のことです。
臨済に、修行僧の一人が質問します。
「刀の刃を向けられたら、どうでしょうか」
臨済はすぐに答えます。
「危ない、危ない」と。
そこでその修行僧は戸惑います。
臨済はすぐに棒で打ちます。
この部分は、前回の「蓬の茎」を受けているように思います。
棒で打たれても、フワフワ、カサカサしたもので撫でられたくらいのもの、臨済が言ったことの続きかと。
では、真剣の刃ではどうか。
臨済は、そんな危険なものは避ける、ということでしょうか。
真剣に対しては、それなりに対処するということでしょうか。
いずれにしても、変幻の対応が必要だと言っているのかもしれません。
どのようなものにも、決まった対応では身を滅ぼします。
学んだことも一度忘れ去り、柔軟になるべき時もあります。
臨済の答えについて来られなかった修行僧は結局、痛い一棒を喰らいます。
【臨済録】上堂(6)「師云、禍事、禍事」(師は言った、危ない、危ない、と) わかった気になることの危うさ
原文と現代語訳
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