安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「これやこの行くも帰るも別れては」 蝉丸 盲目の琵琶法師が行き交う人たちに思う

百人一首の第十歌の歌人は蝉丸です。

夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズにも時々登場します。

ご存知の方も多いかと。

 

今回は蝉丸について紹介します。

 

蝉丸とは

盲目の琵琶法師だったと伝えられています。逢坂の関(山城国近江国の境)は当時の交通の要衝。多くの人が行き交っていたのでしょう。蝉丸はそこに庵を建てて住んでいたそうです。そして、逢坂の関を通過する人を見ていました。新古今和歌集後撰和歌集に数種歌が選ばれています。いずれも、世の儚さを歌った内容になっています。

 

時代背景

平安時代光孝天皇宇多天皇の皇子であったとも伝えられています。この頃、藤原良房藤原基経らが権力の中枢にいて、対抗する勢力の排除を進めていました。その中で菅原道真への讒言が起こります。その結果、菅原道真太宰府に左遷されます。中国大陸では唐の崩壊、その後の五代十国と呼ばれる時代になります。

 

百人一首の歌

歌 これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関

歌の意味:これですよ、これ、行く人も帰る人も、見知っている人も、見知らぬ人も、たくさんの人が行き交っている、これが逢坂の関ですよ。

 

蝉丸 盲目の琵琶法師が行き交う人たちに思う

 

古典の一つ、百人一首を、歌人に注目して紹介していきます。

引き続きどうぞご贔屓に。

 

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dantandho
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