ご存知の方も多いかと。
今回は蝉丸について紹介します。
蝉丸とは
盲目の琵琶法師だったと伝えられています。逢坂の関(山城国と近江国の境)は当時の交通の要衝。多くの人が行き交っていたのでしょう。蝉丸はそこに庵を建てて住んでいたそうです。そして、逢坂の関を通過する人を見ていました。新古今和歌集や後撰和歌集に数種歌が選ばれています。いずれも、世の儚さを歌った内容になっています。
時代背景
平安時代の光孝天皇や宇多天皇の皇子であったとも伝えられています。この頃、藤原良房、藤原基経らが権力の中枢にいて、対抗する勢力の排除を進めていました。その中で菅原道真への讒言が起こります。その結果、菅原道真は太宰府に左遷されます。中国大陸では唐の崩壊、その後の五代十国と呼ばれる時代になります。
百人一首の歌
歌 これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関
歌の意味:これですよ、これ、行く人も帰る人も、見知っている人も、見知らぬ人も、たくさんの人が行き交っている、これが逢坂の関ですよ。
蝉丸 盲目の琵琶法師が行き交う人たちに思う
引き続きどうぞご贔屓に。
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