岳飛伝で描かれた時代から数十年後の13世紀の中国大陸。
北の地ではモンゴルをまとめたテムジンが、長老たちの集まるクリルタイで大汗に推戴された。
そのとき、チンギスという名前も与えられた。
草原の覇者、チンギス・カンとなったテムジンは、支配地内をまとめながら、金国への侵攻の機会を窺う。
チンギスが従えるモンゴルが強大な帝国となりつつあるにもかかわらず、金はモンゴルを属国と見做し、チンギスを未だ百人隊長の一人として扱っていた。
チンギスは鎮海を使者として金国に送る。
金への朝貢を止めること、およびこれまで朝貢として納めていたものを数年をかけて返納するように求めさせたのだ。
それに金は怒り、モンゴル領内に侵入し、城砦を兵で取り囲む。
チンギスは、大軍を率いてこの城砦を救い、さらに長城の崩れた部分を抜けて金国内に侵攻した。
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チンギス紀の中で何度か語られるのですが、チンギスは水滸伝の英雄の一人、楊志が持っていた吹毛剣が伝えられています。楊令伝の楊令の孫にあたるという設定。
北方水滸伝のファンであれば、この設定は嬉しくなりますね。
「チンギス紀<十>星芒」 北方謙三 1210年頃の中国