安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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北方謙三 楊令伝<十一>傾暉の章 1130年頃の中国

楊令伝十一

 

 

北方水滸伝に続く楊令伝シリーズの第十一巻。

楊令の率いる梁山泊軍が、宿敵である童貫元帥の禁軍を破った後の物語です。

 

この巻で楊令の思い描く国の姿が明らかになります。

それは、一割の税と兵役だけの国。

国の警護や軍の維持は、梁山泊が行う交易から得られる利益で賄うというもの。

そのためには、利益の確実に得られる交易をしなければなりません。

 

交易を成功させるために、楊令は東は日本へ、西は砂漠の広がる西域へと梁山泊の人たちを送ります。

そして自らも西域に赴き、西遼の耶律大石と会いました。

楊令は耶律大石と語り合い、西域への道筋が通ったという確信を得て梁山泊に帰ります。

 

禁軍の将校だった岳飛は、童貫亡き後の禁軍の一部を集め、岳家軍としていました。

しばらくは隆徳府を拠点に、軍を維持するための民政に力を入れています。

小さな戦を繰り返しながら、梁山泊軍との間の戦機の到来を待ち続けていました。

やがて、岳飛は自ら戦機を作り出そうとします。

 

部下の数名を梁山泊に潜入させ、牧から軍馬を奪います。

馬群を奪って逃げる岳飛の部下、それを追う梁山泊軍。

部下を逃すために、岳飛梁山泊軍の前に立ち塞がります。

岳飛がつかもうとしていた、梁山泊軍との対決のきっかけになりました。

梁山泊軍と岳家軍の衝突。

そして、この巻のクライマックスへ。

 

この巻の中で、金を建国した完顔阿骨打(ワンヤンアクダ)と幻王楊令との間でなされた約束にも触れられます。

金と梁山泊が、それぞれの在り方で両立するということだったようです。

しかしそれは完顔阿骨打の死によって、実現しないものとなってしまいました。

 

*🀀🀁🀂🀃*

 

水滸伝、楊令伝、岳飛伝、チンギス紀と続くシリーズは、共通するテーマがいくつかあります。その一つが吹毛剣と楊家の血脈、それと交易。それらがそれぞれ縦糸と横糸になり、織りなす布地の上に男たちの物語が描かれている。そんな作品になっています。

どのシリーズもお薦めですが、ぜひ水滸伝から読み始められると、北方水滸伝シリーズの全体像が把握できて、一層面白く読み進められると思います。

 

 

北方謙三 楊令伝<十一>傾暉の章 1130年頃の中国

 

本当は水滸伝から順番に紹介したかったのですが。

大作なので、全部はちょっと無理かな。

少しずつ、飛び飛びで紹介します。

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

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dantandho

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