こんにちは、暖淡堂です。
北方謙三さんの本、夏になると続けて読んでしまいます。
ついついまた「武王の門」を手にしてしまいました。
通勤の電車の中で楽しみながら読んでいます。
今回紹介するのは「絶海にあらず<下>」です。
下巻のあらすじは以下になります。
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瀬戸内の出師たちの反乱を収めた藤原純友に、京にいる藤原忠平は疑惑の目を向ける。
そして、伊予掾(いよのじょう)としての官位を解き、京への帰還を命じる。
京に戻った藤原純友は、弟の任官を願い、自分自身は無位無冠の身となり、自らは交易に力を入れ始める。
藤原純友が任地を離れると、再び内海は水師たちによる海賊行為が増え始めた。
平将門の乱の平定
東国で起こった平家一門の身内の争いは、やがて京への反乱となった。
平将門は新皇を名乗り、数年に渡り関東を支配した。
しかし、京からの討伐軍が派遣され、平将門は討ち取られてしまう。
東の反乱が収束すると、政治の中枢の目は西に向けられる。
藤原純友、海賊追補のため再び伊予に赴任
京が藤原純友を伊予に派遣すると、すぐに水師たちの海賊行為や反乱が収まった。
そこに、京にいる藤原忠平らは、藤原純友と水師らのつながりをみる。
そして、国司や郡司らに命じて、水師らの締め付けを強化させる。
同時に、純友に従五位下を授けて懐柔を図る。
しかし藤原純友は次第に心を決めていった。
海は誰のものでもない。自由な海を取り戻す。
その思いを果たすため、藤原純友は反乱を決意する。
大宰府侵攻
京から送られた軍は、藤原純友の陸上の拠点を攻撃する。
その間、藤原純友は、水師らと作り上げた水軍で太宰府を攻撃する。
太宰府攻略に成功した純友は、その先に見た夢をさらに追う。
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「絶海にあらず」では、最後、藤原純友は海に去ります。
その海は、さらに後の時代の西征将軍の宮が夢を追う舞台にもなっていきます。
一連の北方謙三さん作品の面白さが散りばめられたような場所になりますね。
平安時代は大陸との交易が盛んだったようです。
壱岐や対馬があるので、朝鮮半島との行き来は、現在の我々が想像するよりは頻繁に行われていたのかもしれません。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。