安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「暖かい日の午後 書店で」 心豊かな暮らしの起点のイメージ 現代詩の試み

暖かい日の午後 書店で

 

買い物ついでに 立ち寄る書店

子供は 入り込まない

文庫本がぎっしりと並ぶ 好きな場所。

 

 そこに 

 

 あ、

 

赤いスカートの 少女

まだ 小学生 かな

並んだ背表紙を 目で追っている

本を 選んでいる

その身体が 弾んでいる

そして 一冊を引き抜き 読みだした

と 次の一冊を 手にとった。

 

 ふいに

 

僕の喉元から 胸にかけて

冷たい水が 流れた 気がした

ああ 少女は 本の中にある

 

 なにか

 

を つかんだのだ

それは 心を厚く 深く する なにか。

 

小さな友人よ

僕は あなたを 歓迎する

 

あなたは 心の求めるままに 

時には 心を悲しみで溢れさせて

これからなんども

 

 本を

 

手に取ることだろう

僕は やさしく 強い 言葉に満ちた

あなたのこれからを

 

 そして

 

あなたに愛されるであろう

春の甘い風に抱かれた少年を

詩、のような少年を

 

 そっと祝おう。

  

 

 

 

 

 

【現代詩】「雨に埋る空洞」

汽車に乗ってここから立ち去る子供たちのイメージ 

現代詩の試み

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

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