重なる街
歩きなれたはずの歩道が
不意に揺れる
表面がふるふると
ゼリーのように震え
その下に、もっと硬い何か
もっと古い何がが
隠れていたことを
僕に知らせる
ああ、ここ、にあったのか
僕たちが恥ずかしげもなく
厚く重ねてしまった
埃だらけの層の下に
そして
僕がここで倒れ込むことを
ずっと待っていたのか
重なり続ける
街は
僕の故郷は…
【現代詩】「重なる街」
いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ
現代詩の試み
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