2010年6月下旬には雨季に入っていた。
それでもあまり雨は降らず、晴れて暑い日が続いていた。
仕事では、新入社員(研究員)採用で、大学や公的な研究機関訪問をしていた。
特にチュラロンコン大にはよく通うようになった。
その結果、数人の教授と面識を得て、継続的にコミュニケーションを取れるようになった。
学生も何人か、会社の仕事に関心を持ってもらえたようだった。
当時のタイの大学の研究室の中は、設備があまり整っていなかった。
それでも、学生たちは工夫して実験をしていた。
ゼミ室に、当時の国王の写真や肖像画、仏像のようなものが飾られているのが普通の状態のようだった。
教官の家族(子供)が遊んでいることもあった。
その他、とてもタイらしいものがたくさんあった。
バンコク市内では野良犬は減っていたが、野良オオトカゲはよく見かけた。
大学構内の水路の近くで、のんびりと陽にあたっていて、僕たちが近づいても逃げないこともあった。
2010年6月下旬で、結婚10年目を迎えた。
10年の間に転勤3回。
3回目は海外赴任だった。
妻には苦労をかけていた。
週末にバンコクにあるドゥシット動物園に出かけた。
タイでは象を近くで見ることができる。
象も人に慣れていて、象の方から近づいてきてくれる。
さすがに触ることはできなかったが、象の鼻は僕を掴み取れる間合いには入っていた。
ちなみに、僕たち家族が遊びに行ったドゥシット動物園は移転したようだ。
月末に、初めて日本に出張した。
妻と色々と相談して、長い買い物リストを作った。
そして、ほぼ空の大きなスーツケースを持って帰国した。
娘のための靴、本、タイで入手できない薬、うがい薬、歯ブラシ(タイで売っているのはやたらとでかい)、歯磨き、妻と娘用のシャンプー類、乾物(豆類、小エビ、昆布)などを買って、帰りのスーツケースはパンパンだった。
2010年6月下旬 週末を家族とのんびり過ごす
初めての日本への出張
【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録
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