安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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「あらざらむ この世の外の 思ひ出に」 和泉式部 表現力で他の歌人たちと一線を画する

百人一首第56番目の歌の作者は和泉式部いづみしきぶ

恋歌を多く書き残した女流歌人です。

 

今回は和泉式部について紹介します。

 

和泉式部とは

生年が978年頃、没年は不詳です。

恋愛を多く経験した女性で、初め橘道貞と結婚し小式部内侍を産みます。

小式部内侍は百人一首60番目の歌の作者ですね。

 

その後、冷泉天皇の皇子、為尊親王と、さらには敦道親王とも恋愛関係になったようです。

恋多き女性でした。

ちなみに「和泉式部日記」は敦道親王との恋愛を綴ったもの。

二人の親王とはいずれも死別しています。

 

二人の親王との死別後、藤原保昌と再婚。

この再婚までは、正式には橘道貞とは婚姻関係にあったともみられています。

再婚後は藤原保昌の任地、丹後で暮らしていたようです。

 

時代背景

晩年の和泉式部は京都に戻り、阿弥陀如来に帰依して出家します。

戒名は専意法尼。

藤原道長が建立した東北院誠心院の初代住職となります。

それで、最終的な戒名は誠心院専意法尼。

ここにもまた藤原道長が出てきますね。

 

www.seishinin.or.jp

 

百人一首の歌

歌:あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今一度の 逢ふこともがな

歌の意味:私はもうすぐ死んでしまうでしょう。せめてあの世への思い出として、今もう一度逢うことができないものでしょうか。

 

「あらざらむ この世の外の 思ひ出に」 和泉式部

表現力で他の歌人たちと一線を画する

 

紫式部日記」では、紫式部和泉式部の歌の才能を高く評価しています。その内容から「天才肌」の人と思われたようです。

和泉式部自身は、和漢の文学を学び、それを自身の歌作りに活かしていました。

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

 

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