家のすぐ前にあった道は、当時は自動車が通ることはめったになかった。道は今のように舗装されていなく、轍と轍の間、道の真ん中のところに、夏になると雑草が生えた。
周囲には田んぼしかなかった。避けなければならないものがなかったので、道はまっすぐに造られた。丘も、谷も、すべてそのままに、道だけがまっすぐに延びていた。
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地図の中央、函館本線と並行して走っているのが国道12号線です。
日本一直線距離の長い国道ですね。
東側(右手側)にあるのが高速道路ですが、こちらの方が緩やかにうねっています。
少し拡大したのが上の地図。
国道12号線と高速道路の間の土地が、直角に交わる道路で区切られています。
この中の一本の道路脇の家で、僕は生まれ育ちました。
田んぼの中に、まっすぐに道が延びているという状況は、僕が生まれた頃と、今とでは、ほとんど変わっていませんね。
アスファルトで舗装されて、広くなったくらいかな。
下の写真は北海道大百科事典に掲載されている、昭和55年頃の北海道の道路地図です。
高速道路は小樽ー札幌ー苫小牧間のみ開通していて、その他はまだ建設中(予定含む)だったようです。
参考文献
北海道大百科事典、昭和56年(1981)8月、北海道新聞社。
田んぼの中のまっすぐな道
豊沼-砂川(七)
北海道の道は、だいたいまっすぐです。札幌市内も中心部がまっすぐですね。道がまっすぐに作られているのは、そもそもが何もないところにまず道を作ったから。何もなければ、わざわざ曲げる理由もないですよね。急にダイアーストレーツの曲を思い出しました。
またお立ち寄りください。
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