「底」/の
/展開/
/…あ
/あ…
*
激しく 滑ら、かに 巻き 戻される
果たさ れなかった 「… …私…」
落下… し 底に溜 まる 動詞の群
底の「 獣 」たち の匂 う胃を満、たす
…精密に目盛られた大地に染みすら残せなかった たった一度の展開 たった一度の砲撃 薄く 頼り無く す…す…り泣く 切り刻まれた こ、る、ぷ、す… す… す… す… 水銀の 遠い十字架(神経の秤)を 叫ぶ…
彷徨う 鳥の 群 の 一塊
不意に 爪に 挟まる
コバルトの 刺
**
「姉(…私達を身ごもった、ただ一人の「姉」…)は淡い太陽の下で緑の厚い影を突き刺さる砂漠に吸われるまま立ち尽くしやがて千切れた枯れ草を高く吹き上げる巨大な蟻塚と交わる」溢れ出る蟻の群(…姉の子たち…)が全て「影がにじみ出るその背中」を覆い あ… あ… 青く…
***
「私達」は 目覚めた
砂と夜でできた
この温かな
骨に包まれて
(/)
「私」は多くの取り残されたものが「底」で溢れかえるその時激しく膨張し重く砂に浸み込んだ体液を吹き出しながら小さく乾いていく不確かな境界に過ぎない
(/)
****
「姉」よ
「私達」を産み… 削ぎ… 落とし…
遥か古代の 女よ
「私達」は ここで そこにむけて
「私」を 層状に 滑り込ませる
「私達」の「姉」よ
果たされなかった「糸」の「代称」である
「私」達の「姉」よ
*****
「水銀の波」紋
立ち上がる影を吹き上げる十字架
「水銀」の波紋
揚葉! 揚葉!
輪舞する 「蝶/徴/腸(止揚)」 の 群
その 白い 肌に 群れ 溢れ
…その口に、噛み砕かれる、歓喜…
…青く 飛び散る 体液…
******
…不完全なる「悟性」 あ… あ…
…「私達」は 個々にいる…
…底に横たわる「姉」よ…
…「私達」の戸惑う 震える糸で…
…個々の「私」達を 貫いて…
…「底」の 姉よ…
… 揚棄!
新品価格 |
【現代詩】「「底」/の」 卵生の「ヒト」のイメージ
現代詩の試み
「私」はいつまでも繰り返し続けます。
この連続するものから逃れるためには、生まれるところからやり直すのがいいかもしれません。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
にほんブログ村