安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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雷沢帰妹 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

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六十四卦のうち震卦を上に置くものを紹介しています。

今回は「雷沢帰妹」です。

卦の形は上卦が震、下卦は兌。

力強いものに喜んでついていく形です。

 

震(雷)

震(雷)

兌(沢)

兌(沢)



 

先に紹介した六十四卦表をご参照ください。

 

dantandho.hatenadiary.com

 

易経にある雷沢帰妹の卦辞は以下のようなものです。

 

雷沢帰妹

帰妹。征凶。无攸利。

帰妹は、征けば凶。利するところなし。

 

この卦は上卦が長男、下卦を少女(末の娘)と見て、長男に少女が嫁ぐ形と理解します。

この少女が長男に嫁ぐということがふさわしくない、と判断します。

また少女が自ら喜んで(兌は喜びの意味もあります)力強い長男に働きかける、というのも良くないことだと言います。

このあたり、現代的な解釈をするとどうなるでしょうか。

自らには力がないにもかかわらず、強いものに喜んでついていこうとする。

それでは、どんな目に合わされるかわかりませんね。

正しくない判断をしたリーダーを、無批判に支持するみたいな感じでしょうか。

それでは、良くない事態が引き起こされてしまいますね。

 

この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。

 

雷沢帰妹

 「少女、男を追う」の象
 「顛倒(てんとう)齟齬」の意

 

この卦は、不意に禍があるという意味なので、慎重に生活すべし。

色情あり、多くは女について障りあり。

願望に妨害がある、自分のものであっても自分の役に立たない。

相談事、契約などその期限を守れないという意味もある。

悪人に阻害され自分の正直なところが隠されてしまう、その結果難渋な目に遭う、慎重に行動すべし。

婚礼は凶。

妊娠お産障りなし。

病には凶。

失せものは出てくる。

待ち人は来る

 

易学小筌から

 

 

ジェンダーについて、いろいろと意識が変わってきている現代の視点で読み直すと、何か性的な問題が生じるかもしれない、ということになるかと。

その他の言葉も、慎重に振る舞うことを勧められています。

約束事などが守られない可能性のある時期かもしれません。

この卦が得られたならば、しばらくは用心して過ごすべきでしょう。

 

雷沢帰妹 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

 

 

力のある人についていくという形。

ついていく側に視点を向けると、用心すべき何かが見えるかもしれません。

またお立ち寄りください。

引き続き、どうぞご贔屓に。

 

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dantandho
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