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六十四卦を順番に紹介しています。
今回は「地沢臨」。
坤卦の下に兌卦があります。
大地に沢が従っている形。
母に娘が寄り添っているようにも見えます。
先に紹介した六十四卦表をご参照ください。
易経にある地沢臨の卦辞は以下のように書かれています。
坤/兌
地沢臨
臨。元亨利貞。至于八月有凶。
臨は、元いに亨る、貞しきに利あり。八月に至りて凶あり。
この卦は上に陰爻が四本あり、下に陽爻が二本。
陰に対して陽が伸びてきている形。
力強さが見えてきています。
また下卦が兌(喜び)、上卦が坤(順う)。
喜んで順うという徳を示すので、願い事は叶います。
上卦、下卦、いずれも柔らかさを象徴するものですね。
その上で、自らの正しい態度を守る。
そうすると吉。
「八月」には「八ヶ月後」と「八月になれば」の二通りの意味があります。
その頃にはよくないことがあるので、要注意です。
この「八月」には消息卦の考え方を使うとわかりやすいです。
で、「八ヶ月」の理解の一例。
地沢臨の八ヶ月後は天地否。
天地がそれぞれ離れていき、交わらない卦。
それで凶という解釈になります。
この他にもいくつか解釈は提案されています。
この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。
地沢臨
「黄花が群がって生える」の象
「少女が母に従う」の意
この卦は身分を越えて人々が交わり親しみ合うことを意味する、
それでなにごとも柔和な態度で行って吉、
頑なな態度はよくない。
他人から面倒ごとを持ち掛けられて苦労することがあるだろう。
住むところについて苦労することがあるだろう、
しかし、人の取り計らいで穏やかに住むことができるようになる。
待ち人は来る。
失せものは、
他の場所に持ち去られる。
妊娠、お産は安心せよ。
病人がこの卦を得たら凶。
婚姻事は吉
易学小筌から
柔軟な態度で過ごすべきときです。
そうすることによって吉。
頑なな態度はよくありません。
面倒ごとを持ちかけられたりします。
住むところに苦労することはありますが、助けてくれる人が現れます。
自分一人で頑張ろうとせずに、無理をせず、柔らかな態度で過ごすべき時期なのでしょう。
新井白蛾の言葉から、そう読み取ることができます。
地沢臨 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
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大地の上に山がそびえる形は雄大でもありますが、それは思いがけず不安定なものの姿でもあります。
満ちたら欠ける。
そんな天の動きを理解することで、障害は乗り越えられます。
またお立ち寄りください。
引き続き、どうぞご贔屓に。
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