タイの前の国王さま(ラーマ9世 プミポン・アドゥンヤデート)は、タイ国民からとても愛されていました。偉い人として尊敬されている、という感じではなく、日常の生活の中で折に触れその存在に感謝する、くらいの敬愛のされ方でした。
タイの皆さんは、とても王室というものを大切にしていたように思います。今回は、タイで暮らしていた時に気づいた、タイでの王室と国民のつながりなどについて書いてみたいと思います。
肖像写真、肖像画がいろいろなところにあった
ラーマ9世プミポン王の写真や肖像画は街中のいろんなところで見ることができました。道路を車で移動していると、大きな写真がビルの壁面に架けられていたりしました。街中を歩いていると、店先や家の中に写真が飾られていました。なんといっても、勤務先のオフィスの目立つところに写真が飾られていて、それ以外にも、仏間みたいに特別な部屋を作って、若い頃の国王夫妻の写真と仏像が置かれていたりもしました。スタッフは、全員ではありませんが、その部屋の前を通る時には立ち止まり、国王と仏像に向かって手を合わせたりもしていましたね。なんとなく、国王の存在をとても大事なものと思っているのだなあ、と感じました。
月曜日には黄色い服を着た
週明け、勤務先のオフィスに行くと、ほぼ全員が黄色い服を着ていました。スタッフに理由を聞くと、月曜日だからとのこと。さらには、プミポン王が月曜日に生まれたから、みんなで月曜日を讃えるのだ、と説明されました。説明を聞いて、また感心しました。国王を讃えて、着るものを選ぶということは、他の国ではないように思います。ちなみに僕は、何かの行事の時に、黄色いポロシャツや黄色いネクタイをプレゼントされました。暗に、それを身につけることを期待されていたようです。
国歌の緊急事態は国王が解決すると期待されていた
タイでは、何度か国の危機がありました。クーデターでは、プミポン王が首謀者を説得したり、デモを行っている国民に冷静になるように呼びかけたりしたようです。我が家がタイで暮らし始めた時には、ちょうどタクシン派、反タクシン派の対立で国内がざわついていました。勤務先のスタッフと雑談していると、そのうち国王が解決してくれるだろう、と言った人がいました。他の人もなんとなくそう考えている感じで。それで皆んなあんまり事態を深刻にはとらえていない様子でした。そのくらい信頼できる国王のいる国が、とても羨ましく思いました。
みんなとても尊敬していた 前のタイの国王さま
タイが、どちらかというと親日の国であるのは、プミポン王のおかげかもしれません。
日本との関係をとても大切にされた王だったようです。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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