お店の前に積んである本が、時々掘り出し物があって、神田古書街に行けたときには要チェックですね。
中国古典新書「管子」 柿村峻
で、そのお店で買ったのが柿村峻さんの「管子」。
抄訳ですが、全編が対象になっているので、「管子」の入り口としては好適です。
現代訳もありますので、とても読みやすい本です。
「管子」関連書籍の国内の状況
現在、国内ではこの本の他に、いくつかの篇を選んで訳出しているものがあるのですが、「管子」を法家に分類して、それに合う篇が選ばれているものがほとんどです。
そのような本から入ってしまうと、「管子」の幅広い面白さが理解されない心配があります。
管子自身が書いた文章ではないものに、春秋戦国時代の思想家の文章がたくさん含まれているので、「管子」は全編読んでみるべきだと思っています。
中国の古典を読むことの薦め
春秋戦国時代の古典は、どうしても富国強兵策の比重が高くなります。
兵法などの記述が多く、それで敬遠する人もいるかもしれません。
春秋戦国時代は、国の人々を守り、生活を豊かにするためには、他国からの武力での攻撃に備え、負けないための戦略、戦術がどうしても求められました。
そのような時代背景であるということをまず理解していただければと思います。
兵法に書かれている考え方も、現代の組織運営、マネジメント、交渉、外交などにほぼそのまま生かせるものがほとんどです。
2000年以上、先人たちが読み続けて来た書物です。
古典を手に取り、目を通していただければ、現代の人にとっても、必ず何か得る物があります。
是非、多くの人にお読みいただければと願っております。
柿村峻 中国古典新書「管子」と 古典を読むことについて
普通に日々生活していても色々なことがあります。
それらの経験を糧とするためにも、古典の言葉は助けになってくれます。
「論語」でも「老子」でも、その他の古典でもよいので、是非手に取ってみてください。
またどうぞお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。
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