また、一歩
僕は、ついさっき考えていたことの上に立っている
さっき、していたことの上に立っている
さっきまであったものは
すべて、僕の足の下にあるのだ
そして、僕の前には
真っ暗な、底の見えない闇があるだけ
どこに向かって足を進めたらいいのか
まるでわからないのだ
不安になって振り返ってみても
今、立っている、この高い柱のようなものの他に
ほの明るい空間が見えるだけで
踏みしめていたはずのところはどこにもない
幸い、ここに立ち続けることはできるようだが
ここにずっといたならば
もう誰にも会えない気がする
家族にさえも
ここに立ち尽くすことも
進むことも、すべて僕が決めることだ
ここまで進んできたのだ
暗闇に目を凝らし
底の見えない空間に向かって
また、一歩…
*****
暮らしていくということは、いつも戸惑い、なんらかの選択をするということの繰り返し。
時間は逆戻りできないので、後悔することは決まっている。
決まっているのであれば、いっそ後悔するつもりで選択していけばいい。
たまに後悔せずに済めば、儲け物だろう。
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