安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「また、一歩」 戸惑いと決意の間 現代詩の試み

 

また、一歩

 

僕は、ついさっき考えていたことの上に立っている

さっき、していたことの上に立っている

さっきまであったものは

すべて、僕の足の下にあるのだ

そして、僕の前には

真っ暗な、底の見えない闇があるだけ

どこに向かって足を進めたらいいのか

まるでわからないのだ



不安になって振り返ってみても

今、立っている、この高い柱のようなものの他に

ほの明るい空間が見えるだけで

踏みしめていたはずのところはどこにもない

幸い、ここに立ち続けることはできるようだが

ここにずっといたならば

もう誰にも会えない気がする

家族にさえも



ここに立ち尽くすことも

進むことも、すべて僕が決めることだ



ここまで進んできたのだ

暗闇に目を凝らし

底の見えない空間に向かって



また、一歩…

  

*****

 

暮らしていくということは、いつも戸惑い、なんらかの選択をするということの繰り返し。

時間は逆戻りできないので、後悔することは決まっている。

決まっているのであれば、いっそ後悔するつもりで選択していけばいい。

たまに後悔せずに済めば、儲け物だろう。

 

 

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dantandho

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