こんにちは、暖淡堂です。
「左遷」で気になった「左」のこと。
結局「どうしてか?」は明らかにならなかったのですが、色々と調べてみて、知識は増えました。
で、まだ考えていて、思い出したことがあります。
忘れていたことに、自分でちょっと驚いたこと。
実は「論語」の中の管仲について述べた部分に、「左」が出てきます。
論語巻七憲問第十四に以下の文章があります。
子貢曰、管仲非仁者與、桓公殺公子糾、不能死、又相之、子曰、管仲相桓公霸諸侯、一匡天下、民到于今受其賜、微管仲、吾其被髮左衽矣、豈若匹夫匹婦之爲諒也、自經於溝瀆而莫之知也、
論語巻七憲問第十四
アンダーラインをつけた部分の「左衽」は、着物の合わせを左前にするということ。
この部分では、中華の文明で生きる人以外の風習とのことです。
非文明的な衣服の着方ということですね。
ちょっと差別的ですが。
「左」の意味には、このあたりも影響を及ぼしているのかもしれません。
現代の「左前」の意味は、以下の記事を読むとよくわかります。
亡くなった人に着せる装束は、左前になっていますね。
まあ、これを思い出しても「左」が良くない意味であることはまだわからないのですが。
*☺☺☺☺☺*
ちなみに、「論語」の原文は以下のブログでまとめてあります。
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