2010年7月下旬のこと。
家族でパタヤの近くの水上マーケットに行った。
大きな池(沼?)というか、お堀というか、その水を囲むようにして木造の建物が並んでいた。
観光客であったら、売られている物を手に取ってみるかもしれないが、僕たちはあまり関心を示さなかった。
買おうと思えば、住んでいるところの近くでいつでも手に入りそうなものばかりだったからだ。
水上マーケットで、僕たち家族の話題になったのが、屋台で売られていたお寿司。
かまぼこや魚卵風のネタがほとんどだったが、一部サーモンのようなものもあった。
僕たちにはちょっと手が出せなかった。
氷で冷やしているようではあったが、気温は30℃を十分に上回る。
ハエなども飛んでいる。
妻と娘は、そのお寿司を見つめるだけでお腹を壊しそうな顔つきをしていた。
次の週末には、僕たち家族をさらに驚かせるところに行くことになる。
妻はミニチュアのパーツが欲しかったようで、そのお店を中心に見ることになった。
が、入り口からそのお店に辿り着くまでに、動物を売っているらしきコーナーや、よくわからない匂いを発するコーナーなどがあった。
僕たちの一生で、それまで嗅いだことがないし、その後も嗅いでいない匂いだった。
ドリアンでは決してない。
ドリアンの匂いは、すでにTOPSやBIG C(いずれも現地のスーパー)で嗅ぎ慣れていた。
むしろ馴染みの匂いだった。
チャトチャック市場で嗅いだのはドリアンの匂いではなかった。
それは断言できる。
その匂いに驚いたという記憶は残ったが、その匂いが何によって発せられていた匂いだったのかは今だにわからない。
それがわからないことが、残念であるということもない。
どちらかというと、それを思い出したのが残念だ。
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