安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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ギターと教育実習生 豊沼-砂川(三十一)

先生

 

中学校の体育館は大きくて、薄暗くて、寒かった。入学式、卒業式の時には来賓席近くに暖房器具が置かれていたが、生徒は寒さにじっと耐えていた。

生徒用の玄関が体育館にあるステージの向かい側にあった。その玄関の脇に階段があって、それを登ったところに体育館を見下ろせるバルコニーのような、手すりのついた張り出しが造られていた。音楽室は、そこを経由して入ることが出来た。

音楽室には、ギターがたくさん並べられていた。音楽の授業で使ったのだ。僕は、そこで初めてギターに触った。ギターは、それまではテレビで見るだけで、自分の生活の中に、実際に登場するとは思っていなかった。そして、たまらなく自分のギターが欲しくなった。

中学二年の冬にギターを親に買ってもらった。その頃から現在に至るまで、ギターに触り続けている。その割りにはあまりうまくはなっていない。何事も、続ければうまくなるというものではないのを実感している。しかし、よく知ることはできる。

ギターに関しては、いろいろと詳しくなった。また、耳もよくなったのか、あるいは慣れたのか、弦の音の共鳴を感じてチューニングをすることが出来るようになった。

その音楽室で、中学三年の夏、学校祭での弾き語りの練習を友人としていた。ちょうど教育実習生が来ていて、時折僕たちの練習を見にきた。

二〇歳くらいの女性が練習を見ているということが、恥ずかしく、また嬉しくもあり、複雑な感じがしたものだった。

 

 

田舎に暮らしていると、自分よりも年上で、親よりも年下の異性の人と話をすることはほとんどありません。

教育実習の先生という存在があることを知ったのも、この頃のことでした。

僕自身も小学校に教育実習に行ったことがあります。

当時は1ヶ月弱でしたが、いろいろなことを知ることができました。

結局、自分は教員にはなりませんでしたが、教員を仕事として割り切っている人の方が、仕事はできているように感じました。

今はどうなのでしょうね。

 

ギターと教育実習生 豊沼-砂川(三十一)

 

またお立ち寄りください。

どうぞご贔屓に。

 

 

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