こんにちは、暖淡堂です。
つくづく、人間って、物事の評価は相対的なものになってしまうものだな、と思います。
本文が373ページある本が、薄く感じてしまいます。
おまけに軽い。
何事も、絶対的に評価をしているわけではないのですね。
それを普段から忘れないようにしないと。
で、極私的京極祭、まだ続いています。
このペースだと、結構まくらないと、年末年始のお休みに「鵼の碑」まで辿り着けなさそうです。
どうしようかな。
それはそれとして、今回読み終わったのが「百鬼夜行 陰」
これは、この作品が発表される以前に書かれている作品の、ところどころにできてしまった隙間を埋めるものです。
それぞれの作品に登場している人物の、前日譚、後日談などが書かれた短編作品集。
そして、それぞれが妖怪小説になっています。
京極夏彦さんの作品を続けて読んできて、この作品を一旦提示されると、実はもっと知りたい部分がたくさん出てきてしまいます。
島田荘司さんの御手洗潔ものだと、少年時代や学生時代のエピソードがあったりしますね。
そんな感じで、中禅寺、榎木津、木場、関口らが、例えば学生時代に関わった事件などのお話があってもいいかな、なんて思ったりします。
「虚言少年」の昭和版にのようなものになるかもしれません。
すごく面白そうです。
中禅寺や榎木津たちの過去については、ちょっとずつ、作品中で触れられたりしていますが。
極私的京極祭、まだまだ開催中。
来年にかけて、きっと会期延長もありそうです。
来年は御手洗フェスをやりたいと思っています。