安心感の研究 by 暖淡堂

穏やかに日々を送るための試みの記録

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【現代詩】「駅 は …」 鉄道という消化器のイメージ 現代詩の試み

 

駅 は …

  

駅は

日々たくさんの人を飲み込み

吐き出している

巨大な循環器の出入り口だ

 

人々は

手にした重い鞄に詰め込んだ

豊富な栄養を

時には致命的な毒素を

線路に沿って持ち運ぶ

血球のようだ

 

若く

力に満ちた人々が集まる駅は

騒々しく

栄養が溢れ

いつも混み合っている

そして

そこここで

循環器障害を起こしている

 

しかし

そんな駅でも

経験を積んだ人々は

けっして走らず

人を押しのけることもせず

自分のお気に入りの場所で静かに待ち

頃合をはかって

自分だけの行き先にむかって

静かに

旅立つのだ

  

*****

 

現代の詩に触れることができます。

一作でも読み切ることができたら、その後、書いたものが詩になっているかもしれません。

 

 

以下は暖淡堂の詩集です。

  

 

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