小学生の頃は、とても忘れ物が多かった。担任の先生からは「忘れ物の帝王」と呼ばれた。うれしくはなかった。が、そう辛いものでもなかった。どう呼ばれようと、平気だったともいえる。それよりも、忘れ物をすること自体が辛かった。
例えば調理実習のある日に、各自で用意するはずの米や野菜などの材料を持っていくのを忘れる。それは、辛い。自分だけやることがないのだ。家に家族がいつもいるのであれば、学校から連絡して持ってきてもらうということも可能だろう。
が、家には誰もいないことが多かった。父も母も仕事に出ていた。また祖母は、その頃病気がちだった祖父の看病で病院にいっていた。それでも、何度かはたまたま家にいた母や祖母に忘れたものを持ってきてもらった。それ以外は、同級生のすることを見ながら、静かにしていた。
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忘れ物に対する対策は、今では完璧(過剰)な部分があります。
これまで海外に出張した時に、忘れ物をしたことがありません。
おそらく子供の頃の経験が生きているのだと思います。
忘れ物の帝王 豊沼-砂川(十六)
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