父母、祖父母の並ぶ真ん中に僕が飯台に手をついて立っているところを写した写真がある。皆、暖かそうな服を着ているので、冬の写真のようだ。髪の毛が生え揃い、自分で立とうとしているので、一歳に近い頃のものかもしれない。
僕は、その写真を見ると、いつも、ストーブに暖められた部屋の中の、甘い湯気の匂いを嗅ぐような気がする。
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居間の一角に石炭ストーブがありました。砂川の近隣には炭鉱が多かったので、石炭は潤沢に使えたようです。物置小屋の隣に石炭小屋がありました。秋になると小型のトラックで石炭を運んできて、家の庭に石炭の小山を置いて行きました。祖父や父がスコップでそれを小屋の中に入れていましたね。
石炭ストーブでは、上の写真のように石炭を追加する形(投げ込み式)のものと、決まった量を予め入れておいて、それが燃え尽きたらストーブごと交換する形(ルンペンストーブ)とがありました。僕が小学生の頃はこのルンペンストーブが主に使われていました。
ルンペンストーブは、大体お昼過ぎには石炭が燃え尽きます。それから夕方、夕食の支度が始まる頃くらいまでは残りの温もりで過ごして、そこでルンペンストーブを交換します。夜はそのストーブの熱で暖かく過ごします。
参考文献
北海道大百科事典、昭和56年(1981)8月、北海道新聞社。
石炭ストーブで暖められた部屋 昭和の北海道の暖房
豊沼-砂川(六)
冬も好きでしたね。
雪の中で遊んで、汗をかいて。
家に入ると、背中に入れておいたタオルを引き抜きます。
その瞬間がとても気持ちよかったですね。
またお立ち寄りください。
どうぞご贔屓に。

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