こんにちは、暖淡堂です。
十八史略の原文データ整理を進めています。
中国の歴史(伝説も)が簡略な文章で書かれていて、とても面白い書物です。
以下のサイトになります。
ぜひお立ち寄りください。
で、今回は、十八史略の冒頭の部分の内容を紹介します。
中国の太古の様子です。
原文は以下の通り。
〔天皇氏〕以木徳王。歳起摂提。無爲而化。兄弟十二人、各一萬八千歳。〔地皇氏〕以火徳王。兄弟十二人、各一萬八千歳。〔人皇氏〕兄弟九人、分長九州。凡一百五十世、合四萬五千六百年。人皇以後、有曰有巣氏、食木實。至燧人氏、始鑽燧、教人火食。在書契以前、年代・國都不可攷。 十八史略「太古」
これが十八史略の書き始めになります。
中国の太古を治めていたのが天皇氏。
兄弟が十二人で、それぞれ一万八千歳。
神様とは呼ばれていませんが、ほぼ神様。
その天皇氏は木徳を以って王になっています。
木徳は五行の一番初め。
この一番初めの徳を示した王が治めたところから中国の歴史が始まっています。
これも神様のような存在として考えられています。
火徳を以って王になっています。
これも五行で、木の次。
気の天地の間での運行に従って国が作られ続けるという感じです。
その次が人皇氏。
兄弟が九人で、それぞれ一州を治めたので中国が九州に分かれました。
人皇氏と呼ばれても、まだ人間っぽくはないですね。
続く有巣氏は木の実を食べる事を教えたと書かれています。
この段階では、まだ人間は木の実を生で食べていたと考えています。
煮炊きを教えたのは燧人氏。
で、この部分の最後に次のように書かれています。
在書契以前、年代・國都不可攷。 十八史略「太古」
「これらは文字などで記録されるようになる前のことなので、年代や国都などの地理的なものは考えることはできない」
なんとなくのオチがつけられている感じです。
ちなみに、十八史略はこの部分の後も人間とは思えない王が続きます。
順次、紹介していきたいと思います。
中国の古典「十八史略」に描かれる中国の太古
人間を治めていた王が教えたのはどんなことか
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